わが友ホロゴン・わが夢タンバール

407.13 ホロゴン外傳100「2013年1月5日城下町彦根にパンタッカー推参」13 遙かなるアテナ像



パルテノン神殿の最奥の主室には、
アテナ・パルテノスの立像が安置されていました。

その高さは台座を含めて、なんと、
約12メートルで、台座を含めると、約15メートル!

    ウィキペディアで早速調べてみました。
    東大寺の大仏様は約14.7メートル、
    鎌倉の大仏様は12.38メートル。
    これらの大仏様の偉容を思い出しますと、
    この立像の壮大さが分かりますね。

どんなお姿だったのでしょうか?

    荘厳な大理石の大神殿に入り、
    大神殿の中では、小さな声も谺したでしょうから
    内陣までの中央の回廊を声を潜めて進み、
    ネオス・ヘカトンペドスと呼ばれる内陣に入って、
    目を上げると、その視線の遙か上に、
    女神が聳えていたのです。

どんな姿であったかは、後代のコピーによって、
おおよその推測が付くようですが、
アテーナイが蓄えた黄金を蓄える目的もあったようで、
金色燦然と輝き、大理石の肌は純白もまばゆく浮かび、
たとえようもなく壮麗な神像だったようです。

視線は、どうやら正面を向いていたようです。
とすると、遙か下方から仰ぎ見る女神は、
永遠の彼方を見据えて、超然、荘厳の偉容を示したことでしょう。

パルテノン神殿の建設方法を考えると、
おそらくアテナ像は、真下から見たとき自然に見えるように、
頭部を大きくするなど、各部の比率に工夫を凝らしていたはず。

パルテノンの内陣にどんな形で光が採り入れられたか、
よく分かりませんが、間違いなく、
アテナ像が荘厳に浮かび上がるよう、
巧緻を極めた照明がなされていたに違いありません。

アテーナイ人たちは、日頃は雄弁なのに、
息を潜め、呼吸するのも忘れて、仰ぎ見たことでしょう。

ちょっと目を閉じて、
15メートルの高さに聳え立ち、
自然光に照らされて、森厳にそそりたつアテナ像を、
あなたも想像してみてください。
古代アテーナイ人たちが生きていた信仰の世界が
ほの見えてくるのではないでしょうか?




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by Hologon158 | 2013-01-10 12:20 | ホロゴン外傳 | Comments(0)