421.12 ホロゴン外傳105「2013年2月9日 大阪駒川商店街の裏道沿いにゾンネタールが」12 交感の火花
写真を撮る行為がその人にどんな意味を持つかで、
写真の質が決まるように思います。
知人が四国の田舎で普通電車に乗った体験をはなしてくれました。
ある駅で延々と列車待ちをして、
連絡便が到着後ようやく1時間遅れで出発したそうです。
2時間に1本しかないので、このようなことがよく起こるそうです。
でも、その後がすごい。
その普通電車は山間の道を飛ばしに飛ばして、
彼の目的の駅にほぼ定刻に到着してくれたそうです。
どうやら、運転者側にその必要があったのでしょう。
絶対に遅れを取り戻すぞ、という決意で必死でがんばったのでしょうね。
どんなに遅れても、なにがなんでも定刻に着くぞ、
運転者のこの気持ちが撮影者にあれば、写真は自ずと違ってきます。
この気持が撮影者の才能と感性に火をつけ、
撮るものと撮られるものとの間に交感の火花が飛び散り、
写真からただならぬ気配とたたずまいを放射する、
そんな写真を見たいものですね。
by Hologon158
| 2013-03-18 01:31
| ホロゴン外傳
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