わが友ホロゴン・わが夢タンバール

438.27 ホロゴン外傳112「2013年5月19日スピードパンクロ35mmF2京都北山の雨」27-完-スフィンクス



スフィンクスの建設年代を巡って論争があります。
通説は、スフィンクスは大ピラミッドの付属として同時に建設されたというものです。

でも、突然異説を唱える人たちが現れました。

    スフィンクスの本体を構成する幾層もの花崗岩が、
    縦に深く切れ込みのある経年変化を示しているのです。
    弱い層がいくつも深い切れ込みの谷間を作り、
    オリジナルの壁面はほとんどなくなり、房状に丸く垂れ下がる形状になっています。

    後年、この上に一部花崗岩で補強する壁が設置されましたようです。
    木に竹を接いだような、いわば目隠し。
    オリジナルではなく、新しいことは歴然としていますし、
    こちらはもちろん雨による変化などありません。

そこで問題は、なにがこんな経年変化を起こしたか?

    地質学者の一人の意見では、かなり長い間雨が降り続く必要があるのだそうです。

でも、ご承知のように、エジプトは砂漠の国。
雨なんて、ナイル上流部、はるか南でしか降りません。
いつか、そんな雨が降り続いた時代があったのか?

    地質学者の調べでは、エジプトの場合、紀元前1万年以前だった!

でも、学会の定説は、その時代、まだ未開で、
スフィンクスを建造できるような文化はなかった!
歴史学の基本原則は時間の経過とともに文化は進展し成長してきたということ。
史学の主流はこう反論します。

もしそうだとすれば、
こうして相容れない2つの説が真っ向から対立しています。

反対派、つまり学会の主流は、そんな昔に高度な文化があった証拠など、
どこにもないから、受け入れられない、この一点張りです。

どんな学問でも、自説に都合の悪い物的証拠は無視します。
主流派は、そんなことは勝手な言いぐさにすぎない。
風でも同様の風化が発生すると主張しています。
でも、これはいかにも無理。
砂漠時代と証拠づけられている建造物で、同種の風化、侵蝕を示している遺跡など、
見つかっていないようです。

私は、主流派ががんこに各地の文化の起源について一元説を採っていることに、
大きな懸念を抱きます。

    文明は、自分だけで発生し、成長しただけではありません。
    というより、その逆なのです。
    自分よりも遙かに進んだ文明にぶつかり、
    その政治的、文化的衝撃が新たな様相、レベルをオリジナル文化に劇的に継ぎ足した、
    衝突、刺激と反応、挑戦と応戦、完全なる先生と生徒、
    そんな歴史例の方がずっと多いのです。
    そして、ずっと効果的、ドラマチックな躍進をもたらしました。

ギリシアは遙かに進んだエジプト文化の影響をまともに消化しました。
その前に、ケルト文化もたっぷりと吸収したという証拠も一杯見つかっています。
小アジア、メソポタミア、インドとなると、絶え間ない文化の激突の歴史です。
中国も、中国大陸を占有する先文化から計り知れない恩恵を被っています。

日本となると、もう完全に先生文化からほとんどすべてを吸収しました。
はるか先史時代から、圧倒的な中国文化、文明の影響を建設的に吸収し、
換骨奪胎して、日本の文化文明を構築してきたのです。

だとすると、1万年前にそんな偉大な文明があり、
エジプトを劇的に進化させたのか?
これが問題です。

    一番有力な手がかりは、ヒエログリフ(神聖文字)です。
    この文字の進化のプロセスが一切発掘されないのです。
    あたかも天上から降りてきたかのようです。

漢字がまさにそうですね。
日本の縄文、弥生文化に漢字や仮名の先行となる存在は一切見つかりません。

黒船をあんまり日本人たちをびっくりさせたので、
日本に与えた文化的文明的革新への躍動への跳躍台となりました。

でも、エジプト学者たちが新たな文化移植の可能性を認めることは無理でしょう。
日本でも、倭の五王が大和王朝の天皇に比定することが絶対にできないのに、
無理矢理大和朝廷の歴史にあてはめて、これで解決と喜ぶ姿は、
端から見ると、猛烈にこっけいで幼稚なのですが、
彼らにはそれがわかっていない。

正しいか、どうか、なんて二の次だ。
とにかく確信を込めて言い張って撤回しない、
それが俺のやり方だ!

    ちょっと待って下さいよ。
    なんだか橋下市長そっくりの人たちがそろっている見たいですね。





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by Hologon158 | 2013-06-05 21:53 | ホロゴン外傳 | Comments(0)