わが友ホロゴン・わが夢タンバール

442.06 ホロゴン外傳113「2013年4月29日 永遠の猟場鶴橋で猟犬ゾンネタールが吠えた」6 怖い言葉



怖い言葉を読みました。

    その一生のあいだのただの一瞬も、しっかりと立ち、安定している魂は、
    千のうちひとつもありはしない。

モンテーニュの随想録の言葉です。
この言葉は、実質は反語です。
彼の言いたいことは逆。

    その一生のあいだのただの一瞬もぐらつくことなく立ち、安定している魂、
    そんな人はほとんど居ない、そういう意味だと思います。

私自身のことを底の底まで見抜かれた言葉に出会った感じがします。

    一生の間、グラグラグラグラ。
    御大、ぼくのブログを読んだな、一瞬、そう思いました。

でも、よく考えてみると、モンテーニュ御大、
自分の人生でも、
そんな風に安定した魂にほとんど出会ったことがなかったのでしょう。

私だって、そのような魂に出会ったのは本の中でだけ。

    ソクラテス。
    この人だけです。

孔子もイエスも生涯に幾度もグラグラ懊悩する時期を乗り切っています。
きっとソクラテスも若き日にはそうだったのです。
でも、弟子のプラトンやクセノフォンが出会った頃には、
ソクラテスはすでにソクラテスでした。

    すべてをどこまでも誠実かつ徹底的に思索することによって、
    永遠の真理「無知の知」に達した後のソクラテスは、
    人間のいわば究極の理想像に一番近いのかも知れません。

逆に言えば、生涯グラグラし続けるのが、人間ですね。

私が訪れるお気に入りブログには数人、
たった数人だけですが、生活と思索の揺れを正直にお書きです。

    そんなブログ、好きですね。
    パフォーマンスとしてのブログであるよりも、
    むしろ日々の備忘録的な色彩が感じられるからです。
    すぐれた写真作品を見ることも歓びですが、
    このようなブログとお付き合いさせていただく、
    こちらの方が私には一層大きな楽しみ。




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by hologon158 | 2013-06-16 15:45 | ホロゴン外傳 | Comments(0)