わが友ホロゴン・わが夢タンバール

453.04 ホロゴンデイ106「2018年8月28日 ホロゴンが大阪中津の夏を吹き飛ばした」4 ああ、美しい


どうして人間は美しいものに心を奪われるのでしょうか?
いつも不思議に思います。

生きるために絶対に必要なファクターではありません。
でも、これなしでは生きることができない。

人間だけが美を感じるのではないようです。
昔読んだので、自分では確かめたわけではありませんが、
鳥のツカツクリだったでしょうか、
雄は、雌を迎え入れるための家を作り、その床に花を置くのだそうです。

ボルネオの熱帯樹林では、テナガザルが巨樹の天辺に上って、
日の出を迎えながら、「アー」と声を揃え、
森をどよもすほどの合唱がドレミファソと上昇していくのだそうです。

さまざまな魚や鳥や哺乳動物も産卵期に美しく変色します。
これも雌たちを招き寄せるために進化した、
美的感覚を刺激する仕掛けなのでしょうか?

我が家の累代の雄猫たちは、人間の女性の美を見分けます。

    同族だけでなく、人間についても美人に惹かれて行動するのです。
    まだ幼かった長男銀太は、ドイツから来た美少女に恋をして、
    プレゼントを3日続けて捧げました。

    ただし、美少女の味覚も猫族と同じだと勘違いして、
    ゴキブリ、バッタ、カミキリを捧げたのはまずかった。
    見事失恋してしまいました。
    でも、銀太の勘違いは人間もよくやるタイプの失敗ですね。

とは何か?
分かりませんね。

美という独立のリアルな存在があるわけではありません。
宇宙のなかにあるすべてのものたちの特殊な組み合わせ、
特殊なイメージが私に与える印象です。
プラトンが述べたようなイデアです。

    ものたちの特殊な、いわば二度と起こらない巡り合わせが、
    私に「ああ、美しい」と嘆息させます。
    次の瞬間、そのイメージは去っているかもしれません。

見る者がいない限り、美というイデアは生まれないかもしれません。
見る者と見られるものとが一体となったっとき、
見る者の心に浮かび上がる形象、印象が美なのでしょう。

    プラトンは、イデアは永遠界から来ると考えました。
    この世の存在としては説明できない、
    逆に、この世の存在を説明できる、
    この世の存在ではないにもかかわらず、
    この世の存在に不可欠なファクターがイデア。

美もそんなイデアなのです。

路地裏のロボグラフィにだって美が宿ることがある。
そんな美と向かいあって生きることができる、
こんな風に考えると、うれしくなってきませんか?

物心ついた頃から母親につれられて、
かなりたくさんの洋画を映画館で楽しみました。

    モノクローム映画のヒロインの登場シーン、
    ヒロインたちの美しかったこと、
    
大学に進んでさっそく手に入れたのがカメラだったのも、
映画の影響が大きかったと言えそうです。

    美しいもののイメージを自分の手で写真に定着できる、
    こんなことができるなんて、信じられないほどの幸せでした。
    そんな幸せな気持ちを今に至るまで持ち続けることができるのです。
    さまざまな芸術の美を味わうのも幸せです。
    でも、自分の美を見える形にする、
    これ以上の幸せはありませんね。




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by hologon158 | 2013-07-31 20:04 | ホロゴンデイ | Comments(0)