わが友ホロゴン・わが夢タンバール

459.05 ホロゴン外傳118「2013年7月6日トポゴン25mmF4が京都左京区あたりを散策したら」5 ただの水分子



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かなり以前のことですが、少年鑑別所の職員に会ったことがあります。
少年事件の解決のための心身の鑑別を行う機関ですが、

    鑑別所に収容された少年たちがなにを一番不満、不便に思うか?

なんだと思いますか?

    携帯電話を取り上げられること、なんだそうです。

    携帯がないと、外界との接触が断たれて、
    離れ小島に一人隔離されたような気分になってしまう。

なんとまあ、時代は変わったものです。

    携帯から流れてくる情報のうち、人生に本質的に重要なもの、
    人生を改善し、向上させ、豊かにしてくれるものなど、
    ほとんど含まれていません。
    逆に、人生を改善し、向上させ、豊かにするためには邪魔になるようなもの、
    いたづらに時間と心とを占領して、なにも人生に残してくれないものばかり。

鑑別所でなくても、なにもない状況に置かれることは人生に時たまあるものです。

    そんな状況に置かれたとき、なにをするか?
    これで人間の値打ちは計ることができると言ってもよいでしょう。

ネールは独立運動の間に10年あまりも獄中生活を余儀なくされましたが、
そのとき、なにをしたか?

    獄中で「インドの発見」を含む3冊の本を書いたのです。

かなり昔、この本を読みました。
驚くべき本でした。
いかなる資料もないのに、すべて記憶の中から情報を掘り起こして、
インド文明がどう進展してきたかを総括したのです。

あなた、そんなことができますか?
一体、どうすれば、そんなことができるのでしょうか?
私には分かりません。
私に分かることは、

    ネールが学んだことをしっかりと理解し記憶できたこと。
    このような人のことを、人生を無駄に生きていない、というのでしょう。

携帯中毒にかかった若者にとって、
知るべきこと、見るに値することはいつも新しいことだけ、
過去を記憶し蓄積することなど無意味なのではないでしょうか?

でも、人生のあらゆる場面で、私たちがいつも直面することは、

    今、この問題をどう解決すべきか?
    今、どう決断すべきか?
    今、どう生きるべきか?
    今、未来をどう切り開いていくべきか?

そんなとき、見据えるべき過去現在未来のタイムスパンはさまざまでしょう。
いずれにせよ、正しく目を開いて、正しい決断をしなければなりません。

    それをしないで、行き当たりばったりに流されていくなら、
    人間ではありません、
    ただの水分子。

情報過多の社会に生まれた途端に放り込まれた若者たちが、
ただの水分子の運命に甘んじることなく、
時空を自ら切り開いて、自分の人生を創造するためには、
携帯を棄てる、棄てないにかかわらず、携帯に頼らず、
無用な刺激、無用な楽しみ、無用な情報を切り捨てて、
まっしぐらに自分の道を切り開いていくほかはないのではないでしょうか?

そんなことができる若者がどこにいるでしょうか?
それとも、現代の若者には、過多と思える情報を処理して、
正しく自分の道を切り開いていく異種の能力があるのでしょうか?

100年後、500年後の日本を見たいものです。
というか、見たくないものです。
by Hologon158 | 2013-08-29 15:03 | ホロゴン外傳 | Comments(0)