わが友ホロゴン・わが夢タンバール

459.08 ホロゴン外傳118「2013年7月6日トポゴン25mmF4が京都左京区あたりを散策したら」8 日常の枷



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インターネットでおもしろい記事を見つけました。

    中国人ツアーの一行全員が、航空機内で、食事のあと、
    ナイフ、フォークの食器類をごっそりバッグにしまいこんだそうです。
    フライトアテンダントが返却を求めても、
    「全部持って帰ってもよいと言われた」などと言い返し、
    結局、ツアーコンダクタが「そんなみっともないことはよしなさい」と、
    説得して返させるまで、ガンとして返却を拒んだそうです。

私も昔、同じ体験をしました。

    どこに行く飛行機か忘れましたが、一人旅のときに、
    隣席のマレーシアの中国系の女性とおしゃべりを楽しんだことがありました。
    当時はかなり見事なナイフ、フォークを使えたものでしたが、
    その女性、食事をすませると、食器類全部をナフキンに包んで、
    バッグの中に納めて、にっこり。

でも、中国人ばかりではありません。

    日本人ツアー一行がモンゴルから帰国する際、
    モンゴルの税関でバッグを開いたところ、
    参加者全員のバッグから見事なグラスが出てきたそうです。
    ホテルの部屋の備え付けを持ち出したのです。

妻がモンゴルに旅行した際、コンダクタがこの話をして、

    「そんなことは絶対にしないでください」

    妻は、どうしてそんなことを、といぶかしく思ったのですが、
    ホテルについてみて得心しました。
    立派な棚に納められた備え付けのコップは、
    ベネチアングラス風の見事なカットグラスだったのです。

旅に出ると、心が緩みがちになってしまいます。

    要するに、お祭り気分ですが、
    人の物は我がものという気持ちになってしまうと言っても、
    我がものは君のものとは決してならないのですから、
    心のゆるみ方が勝手すぎると言われても仕方がありません。

でも、よい方向に緩むのであれば許せます。

    私も、カメラを手にしたとたんに、フェスティバルになります。
    日常の枷がとれるのでしょう。
    そうなるからこそ、日常見過ごしてしまうような片隅に、
    取るに足りない小さなものたちを見つけて、
    感興を覚えることができるのです。

とくに日本の場合、第二次世界大戦後、企業戦士が生まれました。

    仕事となると、ヨーロッパ中世の騎士のように、
    金属の円筒に開けられた細いスリットを通してしか外界が見えない、
    そんな勤務兜をかぶって走り回る人たち。
    定年になるまでの半生を営業戦士として戦い続けるなら、
    ものの見方も価値観も偏り、
    視野はどんどんと狭められてしまうでしょう。

    前にも書きましたが、典型的な逸脱行動に出会ったことがあります。
    JR大阪駅プラットホームの新快速乗車位置先頭に立っていました。
    しばらくして隣の快速乗車位置に居たサラリーマン二人が近づき、
    「新快速の乗車位置はどこですか?」
    私、「ここです」
    二人、「ありがとうございました。」
    そして、私の前に二人して立ちはだかりました。
    唖然として、言葉もありませんでした。
    彼らの論理はこうでしょう、
    「自分たちは新快速に乗るつもりで快速乗車位置に居た。
    単に間違っただけなので、自分たちが最初に来たのだから、
    先頭に立って当然」
    あなたはこの論理を認めますか?
    認めるのであれば、社会人としても一度勉強し直すべきですね。
    
自分の間違いを、人の犠牲の下に、人の気持ちなど配慮せずに修正する、
こんな自分勝手な論理で、我が社と我が身のために行動し続けると、
兜は次第に体の一部になってしまいます。
退職をしても、この枠組みを脱ぎ去ることができない。

    でも、周囲は一人の退職者としか見てくれない。
    このギャップが引退後の生活を灰色に染めてしまう。
    これじゃ、自分から野壷にずぶずぶ入り込むようなものです。

あらゆる枷を取っ払ってしまう、
これが退職した企業戦士のみならず、
あらゆる人に大切だと言うことができそうです。
by Hologon158 | 2013-08-31 21:11 | ホロゴン外傳 | Comments(0)