わが友ホロゴン・わが夢タンバール

482.07 ホロゴン外傳125「2011年9月10日 ボケレンズが梅田、難波の路地を駆け抜けた」7 瞬時に飛び



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№480.13で「写真は数である」と書きました。

その好例を思いつきました。

    楽器です。
    たとえば、ヴァイオリンやチェロ。

    目を閉じたまま恍惚と演奏を繰り広げ、
    低音部を抑えていた指がさっと高音部に飛んで、
    見事狙い通りの高音をカンと鳴らします。

どんな楽器でもそうですが、
手はかなりの距離をほとんど無時間、瞬時に飛びます。
しかも、弾んで行きすぎことなどありません。
ぴたりと静止します。
その水際だった手さばきを見るのは、私の喜びなのです。

でも、もし、演奏者に、弦にあらかじめ手を触れずに、
ある高音をいきなり正しく押さえることを求めたら、
果たしてできるでしょうか?

    素人考えで勝手に思うのですが、
    手は音と音との間隔を正しく記憶しているから、
    パッセージの中で低音から高音にさっと飛べるのです。
    すべての音と音との時間差と距離感、これがすべて、
    身体の中にしっかりと記憶されているから、
    確信をもって飛べるのではないでしょうか?

写真もそうではないでしょうか?
風景写真でもほとんど同じことが言えそうなのですが、
これは私のエリアではありませんので、
ストリートフォトを考えてみますと、
絶好のシャッターチャンスが突然眼前に出現することが、
ときにあるものです。

そんな瞬間、
カメラをバッグに収めたまま歩いているとき、
カメラを首にかけて、手は離しているとき、
カメラを手で握って、シャッターに指を置いているとき、
この3つの態勢のどれが一番速く対応できるでしょうか?
答えはあきらかですね。

では、そんな瞬間に、
ただシャッターに指を置いて、漫然と歩いているとき、
バリバリと右に左に撮影しながら歩いているとき、
この2つの態勢のどれが一番速く対応できるでしょうか?
ここでもまた、答えはあきらかですね。

銀塩フィルムの時代、これはお金のかかる撮り方でした。
ところが、デジタルカメラの時代です。
いくらでもただで撮れるのです。
みなさん、がんばらなくちゃ、ねえ。

さて、最後にもう一つの質問。
フルマニュアルで撮るオールドレンズをデジカメに付けて撮るとき、
フルオートの最新レンズをデジカメに付けて撮るとき、
この2つの態勢のどれが一番速く対応できるでしょうか?
ここでもまた、答えはあきらかですね。

    私は、初心者を含めて、どなたにも敵いっこないのです。
    ですから、私はスナップ写真など撮らずに、
    ロボグラフィ専科に徹しているわけです。

    ここでは、私は、傑作作品競争から遠く離れて、
    ただの落ち穂拾いを一人静かに楽しむことができるのですから。

ところが、ここでも、常時シャッターを押し続けるのがベスト。

    シャッターを落とす行為が私の心に弾みを付けてくれて、
    路傍のものたちに素直に向かい合える精神状態にしてくれるからです。
by hologon158 | 2013-12-13 22:02 | ホロゴン外傳 | Comments(0)