わが友ホロゴン・わが夢タンバール

516.01 ホロゴン外傳「2010年4月20日 スピードパンクロ35mmf2は西九条を舞台に」1 田島謹之助さん



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私が写真を始めた頃、
写真家の田島謹之助さんに師事したことは幾度か書きました。

田島さんが幾度も言った言葉を忘れることができません。

    「あなたが撮ると、なにか意味がありそうに見えるんだよ。
    でも、よく見ると、いくら見ても、なんにもない」

まだ若かった私はかなり傷つきました。
でも、今は分かります。

    なんとまあ、成長がないというか、写真に向いていないというか、
    田島さんは、私に写真表現を求めていたのに、
    私は最初からずっとロボグラフィを撮っていたのです。
    つまり、私は最初から徹頭徹尾、写真表現なんか無縁だったのです。

思い出しますと、納得できます。

    私は最初から今までずっと、
    私の目に見えるもの、写真にとって見えるものに魅せられてきたのです。

    映像イメージを写真言語として、なにかを表現するなんて、
    私の心の中に最初から欠片もなかったのです。

ようやく腑に落ちました。

    私の写真はいつも人を驚かせたり、感動させたりすることがない。
    なんでなんだろう?
    そんないぶかしい思いをずっと抱いてきたのですが、

        なんだ、当たり前だったのだ!

4月20日、吉田正さんの写真教室の帰り道、
スピードパンクロ35mmF2で西九条を撮りました。

    このレンズ、名うてのメタモルレンズです。
    つまり、ただの写真なのに、このレンズを通すことで、
    なにか意味ありげななにかを加味してくれるレンズなのです。

だからと言って、写真にも撮影者にもないものなど、
つけ加えられることなどありません。

    騙されてはいけません。
    ただ撮っただけなのですから。
    撮った本人はただただひたすらその姿に惚れ込んでいるだけ。

その傾向は近年さらに強まってしまったようです。

    平成18年夏、写真家の林孝弘さんと前田義夫さんと一緒に、
    写真展「Tri-Angle」をキヤノンギャラリーで開催した際、
    80を超えた田島さんが駆けつけてくれて、
    私が在京中ずっと付き添ってくれました。

とても嬉しそうでしたが、ついに私の写真については、
一言も感想を洩らすことがありませんでした。

    どんなに教えても、ついに自分勝手な写真しか撮れない弟子。
    どんなによい先生でも、
    結局、弟子は自分の限界を突破できないということでしょう。
    どうも私は結局自分の撮りたいように撮ってきただけのようですね。

後悔しているか、ですって?

    ちっとも。

    自分のできることしかできないのですから。
    私は最初からブログ日記にふさわしい人間だったようですね。
by Hologon158 | 2014-04-28 01:50 | ホロゴン外傳 | Comments(0)