520.05 ホロゴン外傳137「2014年5月3日 トポゴン25mmF4がペラールと対決」5 なにごとにも時が
モノクローム時代、
私のメインレンズが180mm、85mmであったことを先頃書きました。
こんな長玉でスナップしていたのです。
たえずヘリコイドを滑らせて、距離を測りつつ被写体を探し、
見つかったら、撮りたい位置まで移動して、
置きピンのまま、もしくは急きょピントを合わせて撮る、そんなやり方でした。
180mmオリンピアゾナーはとても柔和な表情、とても深い深度、
形を残しつつ、完全にぼかすバック処理の容易さなど、
出色の望遠レンズでした。
そんな人間が、初心者のくせに、ライカに手を出して、
50mm、35mmの次には90mmを手に入れ、さらには、
生意気にもビオゴン21mmを手に入れてしまいました。
でも、使い方が分からない。
180mmを使っている人間に、
いきなり超広角の撮り方など分かるはずがありませんね。
激しく後悔して、エルマリート28mmF2.8と交換してもらいました。
でも、依然として撮り方の分からないまま、宝の持ち腐れ数年で、
このレンズも、いつしか別のレンズ、カメラに化けてしまいました。
そんな私が今では広角ばかり使っている!
人間は変わるものですね。
こんなとき、いつも思い出す言葉は、
「時熟」
なにごとにも時があります。
機が熟するまでじっくりと待つ、これしかないのです。
あわてると、必ず失敗します。
でも、熟したにもかかわらず、手が出ないことがあります。
これが人生ですね。
by Hologon158
| 2014-05-12 22:24
| ホロゴン外傳
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