わが友ホロゴン・わが夢タンバール

532.21 ホロゴン外傳131「2014年7月20日 関門海峡を美女たちと行ったり来たり」21 ぐるぐるぐる.....



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前回の最後の写真たち、
高校生画家たちが港を写生していました。

    炎天下なのに、みんながんばっていました。
    本当に好きなのでしょう。

でも、全員の絵をちらりと見てみましたが、

    とても温和しい図柄でした。
    もっとがっと食いつくような絵にならないものでしょうか?

そうは簡単にならないようですね。

    どんなものでも、突き詰めれば、自画像なのでしょう。
    どんなに豪壮な光景を前にしても、
    自分の中にないものは描けないのでしょう。

写真でも同じことが言えそうです。

ときどき恨みたくなりますね。

    私は生涯品行方正な人生を送ってきました。
    呑んでくだを巻いたり、暴れたりしたこともないし、
    道ならぬ恋に落ち込んだこともないし.....
    
と言っても、間違わないでください。
そんなことをしなかったことを悔やんだり、
恨んだりしているのではありません。

    どこかで奔騰するような人間としての規矩の大きさは、
    そのお陰でついに私には無縁となってしまったことに、
    ちょっぴり残念な思いをしているだけ。

ホロゴンウルトラワイドを手に入れて、
ノーファインダーを採用して20年近くになるのに、

    いつまで経っても、まことに温和しく、
    独創性など皆無の写真ばかり。

    どんな独創的なレンズを使って、
    ノーファインダーで撮っても、結果は変わりません。
    自分で作った縄張りの中をぐるぐるぐる.....

それが人間としての格なのかも知れません。

    自由の身になったことで、
    少しはけた外れになってみたいものです。
by Hologon158 | 2014-08-06 16:20 | ホロゴン外傳 | Comments(0)