570.18 ホロゴン外傅142「2015年1月18日 梅田はスイター日よりだった」18-完-即、中止!
26日月曜日午後の陳少林先生のレッスンは1曲弾いたところで、
突然中止となりました。
「八月桂花全地開」
このとてもかわいい曲を二人で2回通して、
いつもどおりコーヒー休憩となりました。
先生、思い詰めたように、
「うちの猫、今日夜あたり、最期ですよ」
聴いてみると、怪我をして獣医さんに連れていったところ、
それ以来、抗生物質漬けとなって、
食べ物を一切受け付けなくなって、
どんどん体力を失ったのだそうです。
野良猫だったのですが、住み着いてしまい、
陳少林先生が畢生の発明である楽器の工夫をしていると、
その作業場にやってきて、ちょっと離れたところに行儀よく座って、
いつまでも見学するようになりました。
これじゃ、先生も可愛がらざるをえませんね。
今では大切な家族。
昨日も、ほとんど動けないほどに弱っているのに、
作業を始める、よろよろやってきて、見学したのだそうです。
私、我が家の2世代目の長男銀太のことを思い出しました.
「先生、すぐに獣医さんのところに行って、
点滴してもらってください」
「最初に一回だけしてくれたんだけど、
それからはしていませんでした」
「それから、先生に1週間分の点滴セットを分けてもらって、
自宅で具合を見ながら、少しずつ点滴をしてあげてください。
必ず直ります」
「そうかな?」
「そうです。私の後レッスンありますか?」
「今日はこの後ありません」
「じゃ、レッスンはこれでやめましょう。
すぐ家に帰って、獣医さんのところに行ってください」
「そうするわ」
「獣医さんがだめだと言っても、がんばってください。
奈良の友人が、やっぱり猫の重病のときに、
先生がもう無理だと言う度に、自宅で点滴を続けて、
3度もいのちを取り留めたと教えてもらいました。
だから、絶対に分けてください。
自分で点滴できます。そう言って、
絶対に点滴セットをもらってかえってください」
こんなやり取りで、ただちに揚琴をケースに仕舞い、
部屋の整理も手伝ってから帰りました。
猫よ、がんばれ!
先生、がんばれ!
そう心に祈りつつ、教室を後にしました。
でも、パンタッカーを取り出したら、
猫のことも忘れて、撮影に熱中しました。
冷たい人ですね、私は!
[後書き]
最後の2枚、なんだと思いますか?
JR大阪駅のエスカレーター部分の周壁上の手すり。
どこにでもロボグラフィは転がっています。
by hologon158
| 2015-01-28 22:06
| ホロゴン外傳
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