わが友ホロゴン・わが夢タンバール

580.08 ホロゴンデイ129「2009年12月20日 京都河原町がホロゴンを大歓迎 」8 意地悪な魂胆



28日土曜日、久しぶりに奈良盆地南部の名刹、
「女人高野」で知られる室生寺に参りました。
私と畏友RAさん、親友DAさんは近鉄電車で三々五々乗り合わせ、
室生口大野に午前10時半到着。

Petzvalさんがなんとジャガーを横に、すでにお待ちでした。
早く来て近くの村落で撮影してきたということで、
彼も本当に写真好きなのです。
レザーシートに腰掛け、
なんとも言えないような滑らかな乗り心地を楽しんでいるうちに、
室生寺に到着。

門前町の一番手前の駐車場に車を置いて、
その場から撮影を開始しました。
私は2セット。

    ヘクトール73mmF1.9付きライカM9
    バランタン70mmF3.5付きソニーα7

ヘクトールは1940年代のライカの逸品、それなのに、
およそ7、80年前のバランタンと対決させようという意地悪な魂胆。
でも、過去にあんなに愛したヘクトールに意地悪はいけませんね。
対決は早々におしまいにして、
ライカM9には、ローデンシュトック55mmF2.2を付けました。
最初の組み合わせでは、よく同じシーンを撮りました。
実は衝撃的な発見が待っていたのです!
どんな発見だったか?
近いうちに「レンズ千夜一夜」でご覧いただけるはず。

一方、ローデンシュトックとバランタンはお客人なのですから、
VIP待遇が必要ということで、そんな対決はなし。
レンズに合ったシーン毎に使い分けしました。

今回の4名の撮影ぶりがそれぞれに個性的です。
室生寺境内はおおよそ6段の平面が石段で結ばれています。
通常は4段目の有名な塔のあたりまでで下ります。
私もはるか石段を上った6段目は行ったことがありません。
そんな段々の境内での行動には、撮り方で顕著な差が生じます。

ライカのエルマリート28mmf2.8を愛用する写真家である、
DAさんはご自分のツボにはまらないとシャッターを押さない。
だから、いつも先頭に立ち、5段目まで撮影しました。

RAさんはフォクトレンダーのレンズ史上最初のズームレンズ、
ズーマー36/82F2.8。
いつもは最後尾あたりを動くのに、
今日メンバーにはロボグラフィストが2人も。
そのおかげで、2番目に素早く5段目まで上り、下りました。

私は途中のロボグラフィでかなり時間を食って、
猛烈に遅れて、5段目まで上りました。
五重塔を見上げるようにして、石仏群が並んでいるからです。

petzvalさんは、私よりもさらに徹底したロボグラフィストです。
2段目あたりで、室生寺の旅は終わってしまいました。

この室生寺も国宝佛の宝庫です。
撮らせて欲しいですねえ。
どこかのお寺で大英断を下して欲しいものです。
一定の撮影料を寄付金として、たとえば、3000円を支払うと、
「撮影班」の腕章をもらえて、国宝佛撮り放題。
ただし、三脚、ストロボ禁止。
そんな写真がアマチュア写真雑誌を飾ると、
アマチュア写真家たちがわんさかと押し寄せるでしょう。
一般の観光客も参加するでしょう。
東大寺、興福寺、法隆寺などでは、
休日だと、低く見積もって3000人も撮影班に参加するでしょう。
すると、1日で900万円の浄財の寄付を集めることができます。
平日は200万円程度とすると、1週間あたり2100万円、
月額9000万円、年額1億円を超す浄財を積み上げていただける。
この善果をお寺の管理費用に充てれば、
国宝もさらに万全に保全できます。
私たちも喜べます。
国宝佛たちも世界中の人たちにさらに知られるようになります。
すると、さらに沢山の観光客を世界から招き寄せることになる。
お寺のある町も潤います。
ついでに、住職さんもベンツを買えますね。
良いことだらけなんですけどねえ。

おっと、夢想があらぬ方に行ってしまいます。
この日、私が積み上げた善果(撮影結果)は、
ヘクトール73㎜が156枚、
ローデンシュトック55mmF2.2が171枚、
バランタン70㎜が504枚、
合計831枚、銀塩フィルム換算約23本。

バランタンが格段に多かったのには理由があります。
最短撮影距離がきわめて短い。
だから、路傍の小さなロボグラフィには最適なのです。

夕方、Petzvalさんのジャガーで榛原までひとっ走り。
前回Petzvalさんと楽しんだインド料理店で、
2時間ばかり、アルコール抜きの食事を楽しんだ後、
遠方から来ているPetzvalさんが一足先に帰宅するのを
駅でお送りした後、近くの酒坊でさらに2時間、
今度はビール等のアルコールをたしなみつつ、
さらに反省会を楽しみました。

次回には、Petzvalさんには美貌の運転手付きで来てもらいましょう。
そうすれば、Petzvalさんもアルコールを楽しめます。
すると、含蓄に富んだ雄弁がさらに飛翔すること請け合い。




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by hologon158 | 2015-03-06 21:55 | ホロゴンデイ | Comments(2)
Commented by petzval at 2015-03-06 23:53 x
お久しぶりです。
室生は本当によかったですよね!
でも、ここ数日間のホロゴン、ペッツヴァールタイプの写真は、
凄い!
センスがいい、インパクトがある、重厚。。。
いろいろ言えそうですが、敢えて一言で言うと、
鬼才!
ただならぬ雰囲気が漂ってます。
写真の中に天使もいれば、悪魔もいる!
一体、どうしたらこんな写真が撮れるんですか??
仏像撮影でお寺にお金を儲けさせるよりも、
写真教室を開いて、1日6000円で、300人教え子を取れば、
ロールス・ロイスに美貌の運転手も
まったく夢じゃないですよ!
Commented by hologon158 at 2015-03-07 23:21
petzvalさん
お久しぶりです。
撮影って、気のあった仲間と一緒のときが一番燃えますね。
ここ数日間の写真をおほめいただきありがとうございます。
でも、「鬼才」だなんて、ああ、あまりにも奇想天外ですよ。
私に頂ける言葉としては、
「よいレンズですねえ」「沢山撮っていますねえ」
このあたりが順当な評言がほとんどで、
「キ才」(キジルシの才能)
これまで誰かに賞賛されることなんて、
ほとんどなかった人間なので、ぶっ飛ばされてしまいました。
でも、正直、嬉しいですね。