わが友ホロゴン・わが夢タンバール

607.03 ホロゴントラベル28「2016年3月7日ホロゴン15㎜F8Mで三重の旅千秋楽に」3 金主主義の時代



John MottishawさんのYouTubeビデオで、
現代の万年筆のフレックスなペン先の魔術に魅せられたことは書きました。
その見事な筆致にいったんは思ったのです、
そうか、現代の万年筆も捨てたものじゃないな、と。

でも、よくよく言葉を聞き取り、
これが実は彼のカスタマイズによる成果であることを知り、
かつクラシックの萬年筆たちのペン先の自在性から生まれる
緩急自在の筆遣いの成果を自分で確かめるにつけて、
John Mottishawさんのカスタマイズをもってしても、
クラシックな萬年筆たちの自在性には遙かに及ばないことを知ってしまうと、
John Mottishawさんのビデオの価値は、
現代の万年筆のフレックスの可能性を知ることにはなくて、
彼の書体の自在性を学ぶことにあることを知りました。

フレックスなペン先の魔術は主として上から下に下降する線が
筆のように自在に太さを調整できることにあります。
この自在性の秘訣は、萬年筆のペン先を、
線の方向に水平になるように保つことにあることを知りました。
当然、と言えば当然なのですが、やってみないとわからないものです。

このあたりは筆との違い。
筆はどんな方向にでもフレキシビリティを発揮できます。
でも、萬年筆の場合、
ペン先の水平を線の方向に合わせることが絶対条件。
こうすることによって、ペン先が無理なく開いて、
その開いた幅いっぱいにインクが紙に流れ出せるようになり、
線の膨らみを自由に調節できます。
斜めに開こうとすると、どちらかのペン先が後に残る状態になり、
ペン先を傷めてしまいます。
ebayを渉猟していますと、とても魅力的なクラシックが見つかります。
細部の拡大写真をチェックすることができます。

ebayなどで萬年筆を物色中、
ペン先がゆがんだり、片一方が無惨に折れていたりすると、
思わずゾッとしてしまいます。
かわいそうに!
部下や店員さんに向かってぞんざいな命令口調になる人が居ます。
あなたはそうですか?
私は、はっきり言って、そんな人は好きではありません。
生涯、誰に向かってもぞんざいな口をきいたことがことがないので、
そして、ものに対しても同じ配慮をすることにしていますので、
(これは関西人にかなり共通しています、
ものにも「さん」を付けるのです)
こんな風に痛めつけられたペンを見ると、怒りを感じてしまいます。

そして、現代もあらゆる製品製造業に蔓延する、
使い捨てポリシーにも怒りを感じます。
奈良ソフトバンクに行きました。
4年経っているiPhone4を6に移行すると、
どれくらい費用が必要か、尋ねたのです。
すると、iPhone4は旧型なので、下取りなし、
6に移行すると月々の料金は数千円以上アップするだろうとのこと。
べらぼうめ!
どんどんと新型を出すにつれて、
2年ごとに買い換えをする人間だけを大切にして、
もっと長い間愛用する人間は切り捨てる?
要するに、アップルがもうかるようにシステムを作って、
買い換えをしない人間は切り捨てる、
それがアップルのポリシーなのだ!
他社も同様でしょう。

こうなりゃ、どこまでもiPhone4を使い続けて、
壊れたら、ただの電話機能しかない携帯に買い換えるだけだ!

怒りはそれくらいにして、
クラシックな萬年筆をかなり沢山購入しました。
70年から110年ほど生き延びてきた萬年筆たちです。
ところが、どれ一本として、字を書くという基本機能において、
劣化を見せているものはない!
これがほんとうの意味での人間の道具なのだ!
私は声を大にして、そう言いたい!

現代は民主主義ではありません。
「金主主義」、つまり、資金源である大企業が主体の時代なのです。
この世界のご主人である大企業によって、
人間はどんどん退化させられています。
ただの消費者、金を吐き出す機械、
つまり奴隷に作り替えられようとしているのです。

萬年筆とiPhoneによって、現代の実相を知ることができるようです。





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by hologon158 | 2015-07-16 11:21 | ホロゴントラベル | Comments(0)