626.04 ホロゴン外傅155「2015年12月12日大和路ならPetzvalにお任せ」4 有無に滞らざる
空海はもしかすると、ロボグラフィを知っていたのでは?
そんなことを思わせる言葉にぶつかりました。
有無に滞らざるを以ての故に
心のケ礙ケゲ無く
所為の妙業 意に随って能く成ずジョウズ
現代語訳はこうです、
有るとか無いといった次元を超えることができると、
心は自由に遊び、
あらゆることが意のままになっていくものです。
私は自分が空海の境地に達していると言うのではありません。
写真を撮るとき、なにかを撮りたいという気持ちを捨てて、
目の前にあるものを全部受け入れたら、
それが自由に遊んでくれて、ロボグラフィになってくれる、
いつもそう感じているのですが、
そんなときの心の動きは、かなり自由になっている、
そう思っているのです。
美しい写真を撮りたいとか、
凄い傑作を撮りたいとか、
人を驚かせたいとか、
人の撮らないような写真を撮りたいとか、
そんな気持ちで写真を撮っていた時代には撮れなかった、
いわば、枷を外し、馬の目隠しを外してみると、
これまで見えなかったものが見え、
撮れなかったものが撮れるようになった、
そんな感じがしているのですが、
空海の言葉はそんな私の気持ちにとても沿っている、
そう感じたのです。
まさに「有無に滞らざる」ことで、
ロボグラフィが撮れます。
今井町、飛鳥ではそんな写真がどっさり撮れた、
そんな感じがしています。
by hologon158
| 2015-12-21 12:11
| ホロゴン外傳
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