679.05 ホロゴンデイ194「2016年12月24日ホロゴンが浪速の雑踏に」5 「糸」
前回に書いたことと同じことが揚琴にも起こりました。
付虹先生のレッスンで始めたのが、中島みゆきさんの「糸」の揚琴伴奏。
付虹先生の編曲です。
2週間多忙と風邪ダウンで、たった3回復習しただけ。
もちろんちゃんと弾けません。
先生が主旋律、私が伴奏で2度やりましたが、
たどたどしく、途切れがち。
「もう少し練習しましょう」
演歌もそうですが、ニューミュージックというのでしょうか、
こうした日本の歌唱など完全に無縁の人生なのですから、
「糸」なんて曲、これまで出会ったことも耳にしたこともない。
まともに弾けるはずがありませんね。
でも、帰宅して、揚琴に向かったとき、
こう考えたのです。
うまく弾けるも弾けないも、結局どう転べばできるか分からない。
それなら、なんでもいい、威勢良くやってやろうじゃないか!
私の親友がよく言っていたせりふを思い出しました、
「便所の火事だあ、焼け××だあ」
私は女系家族で育ちましたので、
絶対に口にしたことがない「××」ですが、心の中なら平気で言えます。
状況にはぴったり。
「ええーい、やけ××だあ!」
すると、なんとなんと、威勢良くバンバン最後まで途切れずに、
それなりに演奏できたではありませんか!
すると、チェーンリアクションが起こるものですね。
4月はじめに予定されている初心者コンサートのアルトリコーダー二重奏曲2曲、
私の実力をちょっと超えているので、
二重奏が途中で「泥田をかけまわる悪ガキ」風に錯綜してしまいます。
でも、これもまずは音が出なきゃ、ということで、
ヤマハバイオマスアルトを取り出しました。
「ヤマハバ」「イオマ」「スアルト」なんて切って読まないように。
ヤマハのバイオマス素材のアルトリコーダーです。
たった3000円のプラスチック児童用ですが、
猛烈によい音が簡単に出ます。
私のはその上に2段階のスペシャルチューニングを施してあるので、
オリジナルよりも圧倒的に良い音になっています。
この手軽なリコーダーをおもいっきり吹き飛ばしました。
すると、突然、面白いようにぶっ飛ばせることを発見。
ブレークには連鎖反応がある!
じゃ、二胡も?
と、考えるのは、甘い甘い。
二胡は、ヴァイオリンと同様、とんでもない修練が必要です。
なにも知らない人は、「なんだ、ヴァイオリンって、
ピアノよりずっとやさしいテクニックで単旋律を弾けるじゃないの?」
というのは、なんにも知らない人のたわごと。
ピアニストが難曲中の難曲を弾きこなすのと同等の才能と修練が必要なのです。
二胡なんて、ヴァイオリンには似て非なるものではあれ、
難しさは楽器中随一と言われるほどで、
ヴァイオリニストでさえ、容易には弾きこなせないほどなのですから、
実は素人が習うものじゃありません。
私は十数年中国音楽に没入し、
日本でアマチュアが弾く二胡名曲をたくさん聴きましたが、
心からうっとりできる本格的な演奏に出会えたのはほんの数人。
その内の一人は私の身近な、ちょっとこわーい方で、
他にお二人が私の揚琴伴奏の師匠陳少林先生のお弟子さんなのですから、
誇らしいですね。
だから、私は二胡を習いはじめて2年を超えましたが、
ひたすら「二胡を習うことを趣味にしている」だけ。
二胡が弾けるようになるなんて、夢にも見たことがありません。
人間、ちゃんとものを見て、生きたいものです。
幻想ばかり見てたんじゃあ、必ず、いつか、
ドカーン、幻滅!






























by hologon158
| 2017-03-04 21:46
| ホロゴンデイ
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