わが友ホロゴン・わが夢タンバール

708.02 ホロゴン外傅214「2017年9月3日プラナー50㎜F2が奈良で輝く」2 ピッカピッカや



プラナー50㎜F2、
往年の殿様一眼レフ、コンタレックスの標準レンズです。
神様だって写ってしまうんじゃないか?
手に入れた当時、夢中になって使いました。

コンタレックス・スーパーがボディ。
まるでターミネターのようにメタリックに輝くボディ。
最初、フィルムバック仕様でした。
ハッセル同様に、複数のバックを持っていれば、
異種のフィルムを使い分けられる。
堂々たる偉観でした。
便利だ、と、一見思うでしょう?
ところが、フィルム交換の為には、
フィルムバックを一々はずさなければならない。
私の記憶では17かそこらの厳格に決まった順番で操作をしないと、
着脱ができない。

ジェット戦闘機が戦闘中にでも垂直落下し始めたら、
地面に衝突する前に機体を回復するためには、
50ほどの手順を決まった順序でやり遂げなければならぬ、
そう読んだことがあります。
手作業で運転していた昔のことですから、
戦闘中で、機体をどこかやられ、自分も負傷し、
なお敵の戦闘機に追撃されている状況で、
この手順を淀みなく完遂してしまう。
まあ、一種の超人なのでしょう。
今はコンピューターで自動化されているのでしょうか?

コンタレックス、それほどではありませんが、かなり厄介です。
でも、この操作、ハッセルよりもカッコいいのです。
この手順をパンパンパーンと流れるようにやってのければ、
まあ、一人前のコンタレックス使い。

ところが、数ヶ月ぶりに使うことがありました。
忘れもしません、鶴橋の市場の中でした。
5歳位の男の子が寄ってきて、私の前に座り込んで、
「おっちゃん、ピッカピッカやねえ」
このあたりは、私も得意満面でしたね。
ところが、フィルムバック交換を初めて、
幾段階目で、はたっと手が止まりました。
「次、どうするんだったかな?」
思い出さない。
このあたりは、実にかっこ悪い。
「おっちゃん、難しいんやねえ」
眠ってても、できると思っていたのに、
確かに眠っていてもできたのでしょうけど、
人が見ていると意識した途端、できない!
私は一人前のコンタレックス使いではなかったわけです。

これに懲りて、その後、通常の開閉式に変更し、
使い勝手は抜群に改良されたのですが、
その後、フレクトゴン35mmF2.4に出会って、
そのソフトな実在感に魅せられて、
以降は、剛毅精密路線から柔和茫漠路線に乗り換えてしまい、
いつしかレンズの大半とボディとは売り払ってしまいました。

でも、この50mmと、35mmはまだ持っています。
なにしろこの2本、神レンズなんですから。
「ここまで撮ることができるよ」という、
一種の指標として使っています。





c0168172_11275103.jpg
c0168172_11280078.jpg
c0168172_11280713.jpg
c0168172_11281307.jpg
c0168172_11282253.jpg
c0168172_11283416.jpg
c0168172_11284152.jpg
c0168172_11284832.jpg
c0168172_11285599.jpg
c0168172_11290210.jpg
c0168172_11291010.jpg
c0168172_11291648.jpg
c0168172_11292374.jpg
c0168172_11293075.jpg
c0168172_11294862.jpg
c0168172_11295757.jpg
c0168172_11300363.jpg
c0168172_11301090.jpg
c0168172_11301680.jpg
c0168172_11302409.jpg
c0168172_11303222.jpg
c0168172_11303851.jpg
c0168172_11304592.jpg
c0168172_11305359.jpg
c0168172_11310083.jpg
c0168172_11311495.jpg
c0168172_11312150.jpg
c0168172_11312774.jpg
c0168172_11313407.jpg
c0168172_11314000.jpg
c0168172_11314828.jpg
c0168172_11315538.jpg
c0168172_11320312.jpg
c0168172_11321235.jpg







by hologon158 | 2017-10-24 11:34 | ホロゴン外傳 | Comments(0)