760.01 ホロゴン外傳244「2018年5月29日肘塚あたりをゾンネタール73㎜F1.5がふらり」
プラトンの洞窟神話をご記憶でしょうか?
私たち人間の認識に関するたとえ話です。
私たちは洞窟の中に居て、
向こうの壁に映った影しか見えません。
その影の形、動きだけで、現実世界を想像しなければならない。
それが人間なのです。
こんなたとえ話を聞いたら、
あなたは考えるかも知れません。
古代世界の人間って、そうだったんだろうなあ。
現代は違う。
あらゆるマスコミが発達して、
居ながらにして世界を知ることができるんだから。
でも、実のところ、これほど大いなる幻影はありません。
現代でもっとも進歩した学問は何か?
それは宣伝心理学ですね。
インターネットも含めて、あらゆるマスコミは、
ニュートラルな情報提供ツールではありません。
すべて人心操作ツール。
一番簡単な証明を一つ。
あなたは福島原発事故が完全にコントロール下に置かれた!
そう確信していませんか?
だって、マスコミから消えてしまったのだから、
もう過去の話題にすぎないんじゃないの?
現地に行かれて、それを確認しましたか?
していませんね。
マスコミが一切報道しないから、ではありませんか?
現実は違います。
福島を車で通過した人に聞きました。
見渡す限り、水タンクの原だそうです。
かつてのチェルノブイリの原発事故よりも大きな規模で起こった事故なのです。
チェルノブイリの原発汚染は終熄して、人々が戻っていますか?
戻っていませんね。
収束まで100年、200年、あるいはそれ以上かかるのです。
第三原発でしたか?
原子炉の中の燃料棒がどこに行ったか、
分からなくなりましたね。
未だに分かっていません。
すべての原子炉の真上に使用済み燃料棒庫が載っていて、
絶えず水で冷やさなければなりません。
以前、東電のホームページをのぞいたことがあります。
2基の原子炉上の燃料庫の燃料棒は完全に取り除けたけど、
他の2基は燃料棒が崩れていて、
このような燃料棒を取り出すジグはまだ開発されていないので、
鋭意研究中であると書かれていました。
でも、これまで原子炉稼働から何十年も経つのに、
まだ開発されていないのは、
そんな装置、道具の開発は無理だからではありませんか?
そのうえ、もう一つ嘘が隠されています。
第三号原発の原子炉は爆発したのです。
原子爆弾と同じキノコ雲が立ち上がりましたね。
とすると、原子炉上の燃料庫はどうなったのでしょうか?
プールも燃料棒も全部無事だったとお考えになる向きはないのではありませんか?
燃料庫もバラバラになり、燃料棒は地上に散乱したのではないでしょうか?
そこまで破壊されていなくても、プールの水が抜けてしまい、
冷却機能など回復できないのではないでしょうか?
とすると、原発事故による汚染は終結するどころか、
チェルノブイリ同様、ますます盛んに続いているのではないでしょうか?
それなのに、福島でも、人々の生活は続いています。
本当にこれでよいのでしょうか?
良いわけがありませんね。
ネバダ砂漠の原子爆弾実験のビデオをご覧になったことがありますか?
キノコ雲が天空高く沸き立つ爆発現場に向かって、
通常の服姿の兵士たちが歩いていくシーン。
彼らはどうなったのでしょう?
では、マスコミが一切報道しないのはなぜ?
東電、政府によって完全にコントロールされているから、
それしかないではありませんか?
マスコミは、今や、事実を客観的に報道し、
国民に真実を知らしめる機関ではありません。
権力者たちが国民を操作するための機関です。
政治学では、「マスコミを支配する者が権力を握る」とされています。
支配者はジャーナリズムと軍隊をまず掌握してきたのです。
ヒトラーがその好例です。
現代の洞窟は、プラトンが想像したような、
ニュートラルな光だけが影を作り出していた古代の洞窟とは違うのです。
権力者がほしいままに作り出した人心操作用シャドウを見せられているのです。
そんなことをするのは、中国のような共産国家だけ!
そうお考えになっていたら、大間違いですよ。
NASAを科学研究の平和利用の機関だと誤解されている方が多いようです。
現実には、NASAはアメリカの軍事戦略の一翼を担う、
れっきとした軍用機関なのです。
これと同様に、もうしっかりと理解しておくべきことは、
現代ジャーナリズムは、資本家の意向に逆らえないのです。
そして、東電はほとんどの報道関係会社の大株主なのです。
なぜでしょうねえ?
本論に戻ります。
上記のような事態であるために、
私たちの現実社会の認識に必要なデータの多くが隠されているのです。
報道機関は、最新情報の収集伝達機関という機能が最優先されています。
国民にもっとも大切な情報の収集伝達機関ではないのです。
どんな大事件、重要データも、三日経てば、鼻緒の切れた下駄なのです。
誰も見向きもしない。
ゴーンが帳簿の操作によって、巨額の着服横領をやっていた?
政治家たちの懐にはもっと巨額の領収書不要の裏金が
ガッポガッポと流れ込んでいるのですから、
そんなことは昔から日常茶飯事なのです。
でも、マスコミが騒ぎ立てると、
ゴーン、ゴーンと除夜の鐘を聞きたがる人がいっぱい出現します。
昨日まではまったくなんにも知らなかったし、
基本的には一会社の不祥事なのに、
親の敵を見つけたかのように、真相を知りたがる。
会社の会計処理によってしか、そのような横領はできませんね。
だとすると、大なり小なり、他の会社上層部も利益を得ていただろうし、
会計担当者たちの協力、共謀も不可欠です。
でも、一人にターゲットに絞って、悪者に仕立てることで、
他の諸々の犯罪は闇に葬ろうとしている感じ。
なにか、私たちの知りえない紛争の火花が散ったようです。
そちらの方をないがしろにする限り、
第二、第三のゴーンは今後も跳梁跋扈するでしょう。
会社と株主の利益が侵害されている事情は少しも改善されない。
でも、マスコミの人心操作によって、
本当に大切なことから目をそらされていることに気づいていない。
このように考えてきますと、
プラトンの神話はますます現代にも通用することが分かってきます。
テレビ、新聞の報道はプラトンの洞窟の影そのものなのです。
その影が隠しているものこそ、大切な情報である、
そう知って、マスコミの報道が意図するにせよしないにせよ、
国民の目から逸らそうとしている、本当の問題点とはなにか?
それを国民一人一人が解読していく必要がありますね。
by hologon158
| 2018-12-12 22:33
| ホロゴン外傳
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