762.00 美との対話11「2018年12月18日象徴主義の巨匠モローに魅せられて」
大原美術館に行かれたことがありますか?
ここに、ギュスターブ・モローの「雅歌」がありますね。
二度参りましたが、いつもこの絵に魅せられてしまいました。
そこで、モロー見たさに、東京のブリジストン美術館にも参りました。
ここにも名品「化粧」があります。
どちらも水彩の小品ですが、たとえようもなく美しい作品です。
水彩でどうしてこのような幻想的な表現ができるのだろうか?
見る度に、目を疑います。
一歩踏み外すと、ただの風俗画に堕する素材を限りなく純粋に描いている、
そんな不思議で奇跡的な業としか良いようがありません。
今回、モローのことをネットで調べてみて、
彼がマティスとルオーの先生であったことを知りました。
二人とも師匠とは全然違う作風、画境を生み出した独創的な画家です。
美術史においては、師匠を遥かに凌駕する存在かも知れません。
でも、そんな業績の基礎、根底にモローの教えがあったかも知れない。
そうだとすれば、なんだかしっかり納得できる感じもする。
美術についてはぜんぜん素養の無い私が納得しても、
誰も納得しないでしょうけど、かまいません。
ウィキペディアから引用させていただきます。
象徴派がリーダーと見做すのはポール・ヴェルレーヌであり、
その「詩法」(1874)は象徴主義の規範を定めている。
それというのも我々はニュアンスを望むから、
色彩ではない、ただニュアンスだけを!
ああ! ただニュアンスだけが
夢と夢を、フルートと角笛を調和させる!
なんだか、なにを撮っても、私の望むなにか異貌のイメージを感じさせる、
そんな撮り方をしたいと考えているのが、私のロボグラフィ。
ちょっと象徴主義的な傾斜があるのかも知れない、
あったら、いいな、という気持ちになっています。
象徴主義の代表的な画家モローから、
私が愛するイメージを下記の書からコピーして掲載させていただきます。
ギュスターヴ・モロー―絵の具で描かれたデカダン文学
鹿島茂著 (六耀社アートビュウシリーズ)
ウィキペディアによれば、没後、彼のアトリエには、
油彩画約800点、水彩画575点、デッサン約7000点が残っていた、とのこと。
一生を神秘な女性たちに捧げた、そんな感じがしてしまいます。
by hologon158
| 2018-12-18 22:08
| 美との対話
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