779.02 ホロゴン外傳257(2018年9月26日パンタッカー50㎜F2.3が奈良町の片隅ばかりに視線を)2 老後の人生
神様は、人間が退屈しないように、
あれこれと工夫を凝らしてくださるようです。
3月12日、東大寺二月堂のお水取りも済んで、
ほっと一息の翌13日、
ゆったりと奈良町でロボグラフィ三昧の後、
午後3時には歯科に受診するつもりでした。
左上奥歯の被せがポロッととれてしまったのです。
電気製品にも、かなり脆弱な部品が組み込んであって、
かなり短いサイクルで新製品にスイッチせざるを得ないように、
巧みに時限爆弾が仕組まれていますが、
こうすることで、製作コストを押さえて、
しかも、買い替えを促進するという二重効果。
歯にもそんなところがあるのではないかと思いたくなりますが、
こちらはそうではなくて、もともと有機体である体に、
無機物を補充しようとすること自体、無理があるようですね。
恐竜のように、一生陸続と歯が生えてくるようにしていただければ、
そんなに苦労しないで良かったのですが、
こうなると、歯医者さんが仕事を失いますし、
第一、天女のような奥様がティラノザウルス顔になってしまい、
ちょっと怖いですね。
仕方がありません。
歯医者さんとは仲良くすることにいたしましょう。
4歳の孫プリンセスとは先週末会ったばかり、
金曜日にはピアノレッスンの付き添いをしなければなりません。
この調子で、孫が結婚するまで世話をしたいものですが、
独立心旺盛で、すでに2歳年上の兄に対して、
年長者風に支配的に振る舞うプリンセスです。
かわいがって楽しむのも、後しばらくでしょう。
そう考えて、いそいそと大阪に向かっています。
駅に向かうタクシーの中で、運転手さんと話しました。
孫の世話を急にすることになったと話しますと、
羨ましそうに、
「いいですねえ。
娘の子なので、外孫で、そのうえ、婿の両親と同居しているので、
なかなか孫に会いに行くこともできませんよ。」
「息子の方は33歳なんですが、13も年上と結婚したんで、
嫁の方が出産をいやがりまして....」
本当にかわいそうです。
でも、そう考えるのが私だからで、
人によれば、
「それがどうした?
自分の人生を楽しめたら、それがいいじゃないの?」
とおっしゃることでしょう。
それでよいのです。
自分の置かれたシチュエーションに常にしっかり肯定的に適応する、
それが人間の生きる知恵というものでしょう。
孫プリンセスは、なにか聞いたことのないウィルス風邪だったようで、
まだ7度6分の熱がありましたが、至って元気。
前回会ってから3日しか経っていませんが、
ますます美しくなっているようで、
ご機嫌に過ごすことができました。
今回のホロゴン外傅シリーズの主役はパンタッカー50㎜F2.3。
何度も書いていますが、私にとっては、
写真人生に出会った№2のレンズ。
得も言われぬほどに独特の深みのある描写をプレゼントしてくれます。
写真に作品性を求めず、
ただ、自分の記憶を呼び起こしてくれる写真を求める私としては、
誰もがそうだと思うのですが、赤裸々な現実など、もうゴメンです。
記憶は常に美しいもの、懐かしいものであって欲しいですね。
パンタッカー50㎜F2.3はそんな私にいつも応えてくれます。
このレンズがあれば、ホロゴン以外何も要らない、
そんな気持ちになることがよくあります。
それほどに、パンタッカー50㎜F2.3は夢レンズなのです。
by hologon158
| 2019-03-19 23:01
| ホロゴン外傳
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