わが友ホロゴン・わが夢タンバール

784.02 ホロゴン外傅261(2018年10月22日スピードパンクロ40㎜f2の奈良町変化)2 ヨボヨボに?



784.02 ホロゴン外傅261(2018年10月22日スピードパンクロ40㎜f2の奈良町変化)2 今日は何を?
引退生活に入ると、日々、一つの問いにさらされますね。

「生きているというために、
今日は何をしたらよいのだろうか?」

容易に答えられない問いですね。
さりとて、職業生活に明け暮れていた当時、
本当に生きていたんだろうか?
そう真剣に問いかけてみると、
なんだか仕事に明け暮れているだけで、
本当に生きるためには何をどうすべきか、
というこの問いを意識していなかったのでは、
という気もしてきます。

仕事を大いに楽しみましたが、
さりとて、それが「よく生きること」なのか?
そう真剣に考えてみますと、
どうもそこまで創造的なことでもなかった、という気がします。
結局、そんなことを悠長に考える暇もなく、
必死で毎日の生を生きていたのかも知れません。

そう考えると、引退後、
こうして生きる意味、目的を真剣に考えるようになったのは、
せめて遅ればせでも、遅くはない、今からでいいから、
自分の人生を意義ならしめようとする努力なのだろう、そう感じます。

よくこういう高齢者が居ます。
「あとは、死を待つだけですよ」
一種の韜晦趣味なのでしょう。
でも、こんな見せかけは実質になる危険があります。
そんな風に考えた途端、
「待つこと」以外に意味のある行動はあるのでしょうか?
待つためには、毎日、一体なにをすればよいのでしょう?

そんなことも含めて、なんにも考えていない人もいるでしょう。
そのように、人のダイナミックレンジは広大です。
一方の端には、
やること、やりたいことがあふれるほどあって、
日々、精一杯生きている人もいるようです。
他方の端には、
生きるために必要最小限のこと以外なにもしない、
なにも考えない、という人もいるでしょう。

先頃のイチローの引退劇は教訓的でした。
イチローは少なくとも50までは大リーグでプレイできる、
そう確信し、そのための努力を続けていました。
でも、大リーグの関係者、とくにマリナーズは、彼の意思には敬意を払いつつ、
でも、彼の時代は過ぎた、彼はチームを優勝に導くだけの力はなくなった、
そう正確に見抜いていたのでしょう。
でも、大リーグ史上屈指の至宝の意思は尊重して、
彼のために扉を開け続けていたのでしょう。

でも、彼は去年一年間フィールドでプレイをしませんでした。
おそらく大リーグでのプレイは0.0O1秒ほどのズレが致命的になる、
それほどの刹那が交錯する世界のようです。
その感覚は実戦でしか磨かれず、保たれないものでしょう。
彼は一年間実戦から遠ざかることで、
彼が何十年も培い、保ち、磨き続けた刹那の感覚は次第に薄れてゆき、
一度薄れてしまいと、年齢による体力の微妙な衰えも手伝って、
二度と戻らないこととなってしまったのではないでしょうか?

イチローの体験から、ローマ帝国の軍団兵の平時での調練が、
すべて二倍の重さの装備を使って行なわれた理由が明らかになります。
実戦では何十分の一秒かの遅れが死につながります。
それが分かっているから、アドレナリンは平時の何十倍も排出され、
瞬発力も平時の何十倍も鋭くなるのでしょう。
でも、平時の調練では、それが実戦ではないことが分かっているので、
当然ながら心身はのどかに流れ、
瞬発力は実戦時の何十分の一かに落ちてしまいます。
そこで、心の弛みを、装備の重さでカバーして、
実戦時の緊張感を生み出すようにしたのでしょう。

とすると、私たちの課題も自ずと明らかになります。
私たちは、日常、常にこの平時のローマ軍団兵状態なのです。
実戦の緊張感、悲壮感、決死の覚悟など心身から抜けきって、
ほとんど眠りこけた状態に近い心身なのです。
こんな寝ぼけた自分を揺り動かして、
実戦さながらの緊張感、悲壮感、決死の覚悟を心身に漲らせる、
そんな揺り戻しを画策しなければならないのではないでしょうか?

路上に出て、ロボグラフィを撮るとき、
ストリートスナップも試みることにしています。
写真家の皆さん、個人情報の保護の規制に縛られて、
もはやストリートフォトの写真家は消えつつあります。
予め声をかけて撮りましょう、と推奨されています。
ポートレート作家はそんなことを言われる前、昔からやってきました。
そうすることで、被写体となった女性たちに最上の姿と心を用意させて、
その人のもっとも美しいと自他ともに納得するポートレートを撮る、
それがポートレート作家の身上なのですから、当然の作業。

でも、カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛を初めとする、
ストリートフォトグラファーの狙いは違います。
ストリートで展開する人々の人生の一こまから浮かび出る、
人間たちの自然な交錯の瞬間から浮かびあがる、
人間生活の面白さ、人々の心と振る舞いの豊かな表出を記録する。
そんな瞬間芸の達人たちはどうやら陸続として、
ストリートフォトから撤退し、人間の環境を様々に撮ることによって、
そこに写っていない人間たちの営みの面白さを表現する方向に、
一斉に転進してしまいました。

結果は悲惨です。
退屈です。
写真に撮らなければならない必然性が感じられない。
名人芸など不要になってしまい、
子供や猿にカメラを持たせても、出来る芸じゃないの?
という感じさえしてきます。
心が躍らず、驚きも感じない。
はっきり言って、詰まりません。

要するに、ストリートフォトの写真家に試練の時が到来しています。
そのような難しさを克服して、
心躍る写真アートを創造するには、どうすればよいか?
課題が克服困難なほどに難しければ難しいほど、
その課題に創造的な回答を見つけ出せる写真家は、
優れた写真芸術を生み出すことになりそうです。
どんな場合でも、条件が難しくなり克服困難になるほど、
そのような試練、挑戦に見事打ち勝つことができれば、
ストリートフォトが撮りやすかった過去の数十年には、
到底実現不可能だった境地を開拓できるかも知れないからです。

「写真は表現である」と当然のように言われてきました。
その背景には、折角写真を始めたんだから、
人に賞賛され、驚嘆されるような名作を撮りたいという、
カメラマンたちの自然な願望があるように思われます。
芸術史上では、写真と映画は、
20世紀が確立したリアリズム芸術の新技法、新分野、
そう位置づけることができるのでしょう。

でも、私はご免です。
自分の人生のために写真を撮ることにしました。
写真には、表現芸術の側面があるとしても、
そのような側面を志す写真家はごく少数です。
世界の99%のカメラの使い手のスタンス、志望は違います。
自己表現の気持ちがあろうが、なかろうが、
自分自身の心が満たされたら、それで十分、
人の反応などどうでもよい!
だって、他人がどう思おうとも、私とは関係がないんだから。
たまに他人に賞賛されても、それがどうだって言うの?
言った本人はとっくの昔にその写真のことなど忘れてしまい、
私も賞賛されたことなど忘れてしまい、
人生になんにの付け加えてくれないのですから。

誰にとってもそうですが、記憶なんて、どうでもよいのです。
今、現在がすべて!
今、なにをするか?
それが私の心をどう満たし、どう喜ばせてくれるか?
明日へのエネルギーになってくれるかどうか?
それだけが大切。

私のブログに偶然迷い込んだ人は、とまどい、あきれるでしょう。
これはなんだ?
なんでこんな意味不明、支離滅裂の文章と写真をずらずら並べてるの?
そう、それがまともな反応です。
遠慮することはありません。
さっさと退散して、2度とおいでになることはありません。

私は私で、自分と遊ぶのに忙しいのですから。
アレクサンドロスが樽の哲人ディオゲネスを表敬訪問したとき、
大王はうやうやしく尋ねました、
「先生のお望みをなんでもかなえたいと思いますが?」
隠者は即座に答えました、
「ちょっとそこどいてくれんか?
あんた、お日様をさえぎってるよ」

まだ学生の頃、この話を読んで、
私が瞬時に、どちらの立場に共感したか?
分かりますか?
お分かりですね。
もちろんディオゲネスです。
でも、多くの人はディオゲネスになりたいなんて思わないでしょう。
アレクサンドロスのようになれるとは思えないけど、
やっぱりアレクサンドロスの方がずっと魅力的、
そうお感じでしょう。
そうだったら、このブログにおいでになることなどありません。
時間の無駄です。
王道を堂々と歩み続けましょう。





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by hologon158 | 2019-04-13 17:43 | ホロゴン外傳 | Comments(0)