わが友ホロゴン・わが夢タンバール

22. 14 ホロゴンデイ6「2005年10月22日の京都下町」14 ポスターで壁を埋めるのも楽じゃない


13の賈鵬芳さんのコンサートの話、もう少しさせていただきませんか?
伴奏者は、左からピアノ、アコースティックギター、チェロ、ベース、ドラム。
みんなちょっと髪が白くなって、初老とまでは行きませんが、相当な年配。
賈鵬芳さんが最初に嬉しそうに、
「超一流の演奏者たちが伴奏してくれて、幸せです」
ちょっと大げさだなあと受け取りましたが、
演奏が進むにつれて、どうやらこの人たち本物らしいと分かりました。
時折、それぞれのパートがフィーチャーされることがあります。
そのときの演奏の巧みさは、思わず息を呑むほど。
それでいて、けっして主役のお株をとるなんてことがない。
チェロが主旋律を先に奏で、二胡がそれを後追いしたり、
二胡の旋律と平行して、チェロが重奏することがあります。
チェロがふんわりと空気のように二胡を包み、
底から二胡を支えるのですが、けっして二胡を邪魔しない。
ベースときたら、ジャズファンでもある私にとっても驚き。
ラファロとかブラウンのような往年の名ジャズ・ベーシストたちの迫力こそありませんが、
ベースのあの野太いピチカートから、美しい旋律が見事に浮き出てくる、
そののびやかな歌いっぷりときたら、これまで聞いたことがないほどに新鮮。
他の3人もそれぞれに名人。
初めて1年4ヶ月とは言え、伴奏者を目指す私にとって、これは貴重な体験でした。
随分前、二胡の陳小林先生に伴奏の心得を聞いたことがあります。
先生、即座に、「音はどんなに小さくてもいいですよ」
私レベルの伴奏の極意って、これだけかも知れませんね。
ひたすら、二胡の邪魔をしないこと!
でも、楽器をおやりになる方だったら、当然おわかりと思いますが、
ピアノ、ピアニッシモで弾く位、初心者に難しいことはないのです。
揚琴の付虹先生に尋ねました、「どんな練習をしたらいいですか?」
先生、即座に、「ゆっくりと正しいリズムで弾く練習をしてください」
楽器をおやりになる方だったら、すぐに分かっていただけると思いますが、
ゆっくりと正しいリズムで弾く位、初心者に難しいことはないのです。
今の段階でわかったこと、それは、
身体から完全に力を抜いて、正しいフォームで、
そして、正しい琴竹奏法で弾くことができるようにならないと、
ゆっくり正しいリズムでピアニッシモを弾くことなど、夢のまた夢。
例のとおり、ここで学際的ジャンプをいたしましょう。
写真だって、正しいフォームで、かつ正しい撮影法で
カメラを操作できるようにならないと、
ちゃんとした写真など撮れないのではないでしょうか?
宮本武蔵が、食事中、ひょいとお箸を伸ばしてハエを捕まえたという話があります。
どれだけの剣道修行がこんな離れ業を可能にしたかを考えますと、
ちょっと気が遠くなります。
でも、やっぱり、写真だって、修行したら、修行しただけの写真になるのでは?
そんな風に考えますと、写真もただの遊びとは言い難いところがありそうです。
本日は、そんな修行とは無縁の撮影法を採用した男の写真です。
壁のところに言って、正対して、水平垂直に撮れば、
誰が撮っても、だいたいのところ、こんな写真になりますね。
それにしても、これらの壁につまっている情報量もかなりなものですね。
京都の文化活動総ざらえというところでしょうか?
でも、私の驚くのは、これどうやって貼っていったのでしょうね。
時期もてんでばらばらなのに、びっしりと端から揃えてあります。
ある時期が来たら、一気にはがして、一気に貼り巡らすのでしょうか?
でも、それでは、開催時期に合わせてフレキシブルに宣伝するのは難しい。
ここにも、一つの謎、一つのプラの技があるのかも知れません。

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by Hologon158 | 2008-09-08 01:10 | ホロゴンデイ | Comments(0)