わが友ホロゴン・わが夢タンバール

29.12 ホロゴン外傳3「2008年9月奈良職場界隈」12 どこに顔が隠れているか分からない、それが町の面白味


町の地面
現代でもっとも酷使されている地表部分。
車やバイクや人の足ががんがん踏みつけ、痛みつけます。
その痕跡がすべて地面に残ります。
ネイティブアメリカンのトラッカー(追跡名人)は、
コンクリート地面の1年前の痕跡まで読み取ってしまうということです。
どんなことでもそうですが、
目利きが見えるものを、
ぼんくらは全部見逃してしまう、
これが世の中の道理。
こうして、能力の低い者は高い者を理解できないこととなります。
私は、トラッカーの能力ゼロ。
自分の大切なもちものさえも、ときどきどこに行ったか分からない始末。
でも、なぜか町の地面の面白い形象には目が行きます。
すでに住民がいなくなって久しい小さなビルのたたき。
マンホールの蓋が顔になっていました。
行方不明の経営者でしょうか?
駐車場のイエローラインがまっしぐら目指すのは、
北極ならぬ赤極。
まるで、このライン君、赤が大好きな私みたい。

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by Hologon158 | 2008-09-29 00:04 | ホロゴン外傳 | Comments(4)
Commented by yoshipass at 2008-09-29 00:20
これは好きな写真です!!!
一時期、GRを主力に擦り切れた駐車場の番号ばかり撮っていた時期がありました(笑)
マンホールの顔は、横位置のカットがより好きです。

あれはSAでしたか(笑)
シーフで解りました^^;
自分が使っていて解らない、いいかげんさです(笑)(笑)
Commented by saltyfish at 2008-09-29 07:31 x
この黄色い、所々剥げたラインは、どこにでもあるものなのに、現代の遺跡のようです。
Commented by Hologon158 at 2008-09-29 08:44
re)yoshipassさん
実は、私もこの縦位置が大好きなのです。
GRとストリートフォトならぬグラウンドフォト(地面写真)は切っても切れぬ縁ですよね。
私は、ホロゴンでずっと地面を撮ってきました。
この顔大好きなのです。
「あかんわあ、そやけど、どうでもええやないかあ」
こんな風に言っています。
どうも、ホロゴン以外は横よりも縦の方がぐっと奥行きが出て、いいですね。
yoshipassさんの作品でも、時々そう感じます。
私の友人たち(28ミリ使い、21ミリ使い)、みんな歴然とそうです。
andoodesignさんなんか、決定的に縦が素晴らしい。
不思議です。
GRなら常にGRと分かりますが、
クラシックレンズの写りって、同じレンズでも違うし、
絞りでも違うし、人に寄って違うし、と、言い当てるのは難しいですね。
だから、yoshipassさん以外の方、ほとんど乗ってきませんでした。
これからは、元通り写真オンリーで行きます。
Commented by Hologon158 at 2008-09-29 08:47
re)Saltyfishさん
ナスカみたいですね。
ホロゴンやスーパーアンギュロン21mmF4は
こんな風に地面の凹凸を大変立体的にかつ精密に写しだしてくれ、
その上、魔術的な強調をしてくれるのです。
なんでもない地面が遺跡に変わる、この魅力!
だから、写真は止められません。