33.25ホロゴン写真展「1998年1月冬のネパール」25 ネパールでフランス人の誕生パーティ?
バドガオンには、カトマンズからタクシーで移動しました。
運転手さんに、よいホテルを探してくれと頼みますと、
王宮のすぐ側のとてもよいホテルを探してくれました。
5階建ての小さなホテルです。
その上の屋上テラスに小さなバンガローがあって、
ここにフランス人ソーシャルワーカーとネパール人青年が宿泊。
毎年夏3ヶ月もネパールに滞在する習慣だというのです。
よいご身分ですね。
でも、ちょっと不思議なのは、
常にこのネパール人青年を伴って旅行するらしいのです。
フランス人は大柄で磊落な人物。
ネパール人は小柄で、とても賢そうな青年。
非常に親密なので、ひょっとしたら愛し合っているのかも知れません。
5階がレストランになっていて、ここがとても美味しいのです。
スペイン風のシズラーが猛烈に美味しくて、はまってしまいました。
このレストランに、2人も下りてきて、
側のテーブルで朝食、夕食をとりますので、時折ぶつかります。
そんな関係で親しくなり、
フランス人の誕生日にはゲストとして招かれました。
2人が部屋にこもって準備していたかと思うと、
お皿にフランス風のパテ料理を盛って、意気揚々と現れました。
ワインもパテもさすがにフランス人の用意したものだけあって、
見事なお味、たいへんに和気藹々の晩餐となりました。
その翌日、この2人と、別に親しくなったネパール人と4人で
タクシーをチャーターして、隣の村に行きました。
なんでも何年に一度という珍しいお祭りがあると誘われたのです。
お祭りそのものもその村も別に印象的ではなかったのですが、
ヒンズー寺院の一角で、
叙事詩マハーバーラタの朗誦が行われていたことだけは覚えています。
吟唱者は老人で、朗誦はちょっと退屈なほど冗長。
世界で一番長大として知られる叙事詩です。
あれじゃ終わるまで何年かかることやら?
[撮影メモ]
青年が一人、吟唱者に背を向けて座っています。
別に退屈したせいではないでしょうが、
その対比がちょっと面白いので、一枚頂きました。
青年はホロゴンをのぞき込んでいるのです。
その表情から、
自分が撮られたとは想像だにしていないことがうかがわれますね。
by Hologon158
| 2008-10-18 17:10
| ホロゴン写真展
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