わが友ホロゴン・わが夢タンバール

34.14ホロゴンデイ13「2007年5月12日の西の京」14 私が一眼レフを使わなくなった理由


私が一眼レフを使わなくなった理由をお話しておきましょう。
私も一人前に一眼レフを使ってきたのです。
以前はコンタックスRTSⅡ、その後はペンタックスMEが常用でしたが、
最近書きましたコンタレックス・スーパーも劣らぬ常用カメラでした。
カメラボックスの中にはまだ2機種残っています。
キャノンのイオス1Nとアルパ9d。
どちらも最高に使い勝手の良いカメラです。
アルパを友人に譲りかけて、友人が断念したことはお話しました。
皮肉なもので、彼が赤目四十八滝で撮った滝の写真は、
私がこれまでに見た数々の風景写真の名作に優るとも劣らぬ傑作。
いかにもマクロスイター50/2でしか撮れないような透明感のある作品でした。
これが私にちょっと火を付けました。
彼の手から戻ってくると、私はこのレンズを抱きしめるようにして迎え入れました。
マクロスイター50/2だけは一生手放さないぞ!
幸い、ライカM用アダプターも持っていましたので、撮ってみました。
雨の日でしたが、結果は最高!
飛鳥にも持参しましたが、元の恋人とよりを戻したようなものですね。
アルパ9dはちっとも重くありませんでした。
でも、今後はライカに付けて撮ろうと考えています。
なぜか?
私が一眼レフで撮ると、ちょっと構図がフォーマル過ぎるのです。
どうしても、構図に心が行ってしまい、絵を描きたがり、
生きた世界を写真にするという気持ちが薄らいでしまいのです。
「冬のネパール」で、そのことは皆さんが確認されたとおりです。
その結果は悲惨です、
いかにも「写真家ごっこをしたがっているアマチュア」の写真になってしまうのです。
私の写真の先生曰く、「一見意味ありげに見えて、実はなんにもない!」
「どうしてあんたが撮ると、人間が人形になってしまうんだろうね?」
私の友人曰く、「あんたの写真、動きが止まってるでえ」
これが絵に憧れて、絵が描けないので、写真をしている人間の業、呪いなのでしょうか?
ちょっと分かりにくい説明、もうしわけありませんが、
これが一眼レフを捨てた理由なのです。
じゃ、ホロゴンをノーファインダーで撮ることによって、
動きとリアリティのある写真が撮れるようになったか?
答えたくない問いがあるものですね。

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by Hologon158 | 2008-10-23 00:00 | ホロゴンデイ | Comments(2)
Commented by andoodesign at 2008-10-23 00:46
やっぱり今回も「顔」を感じてしまいました。
3枚目は発色のせいか凄いインパクトですね!

「恋は盲目」「アバタもエクボ」ホロゴンに惚れたら、優れた一眼レフも陰に潜んでしまうのですね。
こんなに惚れられたホロゴンは幸せ者です。
Commented by Hologon158 at 2008-10-23 20:46
re)andoodesignさん
3枚目、苦悶の表情ですね。
あたらしいものたちの顔はそっくりですが、
腐食するものたちの腐食の形、苦しみはさまざまのようです。
でも、andoodesignさんの言葉はちょっと方手落ちですよ。
私もまた、ホロゴンに惚れられて、幸せなのです。
それに、andoodesignさんのあげたことわざはどちらも私たちには当たっていません。
なぜなら、ホロゴンは完璧なので、あばたはありませんぞ。
(などと主張していること自体、「恋は盲目」なのでしょうかねえ?)