わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2008年 11月 03日 ( 3 )

38.8ホロゴンデイ16「2005年12月3日の京大界隈」8 瞬間とは、瞬間自体の問いであると同時にその答えだ


随分以前のことですが、
カルティエ=ブレッソンのドキュメンタリー番組をテレビで観ました。
フランス人の大学生らしい女性に、インタビュアーが尋ねました、
「カルティエ=ブレッソンという人について、何を一番先に思いますか?」
大学生はすかさず、「待つことを知っている人です」
アマチュア写真家のなかには、なにかフォトジェニックな光景にぶつかると、
こう考えます、「ここで、赤い傘を持った女性が通りかかればよいのだが」
「ここで、可愛い女の子が通りかかればよいのだが」
そして、待ちます。
大学生の言葉を聞いて、まずこのことを思い浮かべ、
カルティエ=ブレッソンがそんなことをしたかしら、といぶかしく思いました。
もちろん、そんなことはしません。
それは現実を自分の絵に閉じこめる、悪しき方法です。
カルティエ=ブレッソンも待つことの稀代の名人でした。
でも、待つのは、そんなあらかじめ思い描いたフォトジェニックなシーンを待つのではなく、
過ぎ去ろうとするイメージが心にぴたりと決まる瞬間を待つことでした。
それが「頭と眼とこころが一本のおなじ照準線上で狙いをつけること」なのです。
カルティエ=ブレッソンはこうも言っています、
「瞬間とは、瞬間自体の問いであると同時にその答えだ。
写真において私をとりこにし、私を導いてきたもの、
それは行為と思考の符合だ」
「私の課題は命の中に身を置くこと、
命が満ちる瞬間をとらえることなのだ」
それが待つことに意味だったのです。
私たちの問題は、そこまで待てない、
待っていないということではないでしょうか?
それにしても、フランス人大学生の絶妙の回答はさすがですね。
日本人学生に向かって、
たとえば「土門拳という人について、何を一番先に思いますか?」
こう尋ねたとしたら、こんな風にただちに答えることができるでしょうか?
あなたなら、どうですか?

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by Hologon158 | 2008-11-03 21:41 | ホロゴンデイ | Comments(2)

38.7ホロゴンデイ16「2005年12月3日の京大界隈」7 こんなにまけてたら、店がつぶれる


中国音楽って、聞いたことがありますか?
テレサ・テンなら、お聞きになったことがあるでしょうね。
天上の声で、これ以上ないほどにやさしい歌をどっさり歌ってくれました。
私は中国語はからきし駄目なのですが、
イントネーションがたとえようもなく美しいですね。
その音楽的なイントネーションそのままに歌の旋律が創られたのではとさえ思えます。
だから、テレサ・テンの歌は二胡にも合います。
王暁南という素晴らしい二胡奏者がいますが、
この人もテレサ・テンの歌をCDに入れてくれています。
猛烈に仕事が忙しくて、いろいるあって、ストレスがたまったな!
そう感じた日には必ずiPodで、
テレサ・テンの歌とか王暁南の二胡を聞きながら帰宅します。
昨年11月、胡同の最後の姿を撮るために北京に参りました。
そのときの70本ばかりはまたそのうちお目にかけます。
でも、撮影の傍ら、せっせと通ったのは楽器店とCDショップ。
楽器店では揚琴のバチを探し、
CDショップでは中国音楽を探しました。
フィルムと同じくらいの量のCDを手に入れました。
なにしろ、日本とは桁が一つ違い、猛烈に安いのですから。
市場で、CDを入れる簡易のバッグを一つ買いました。
高いのです。
同行の友人AKさんが中国語をしゃべれるので、彼と一緒に値切りました。
半額まで値切って、店員さん、苦笑いしながら、
「もう負けましたよ、こんなにまけてたら、店がつぶれる」なんて言ったそうです。
市場を出ながら、2人で日本円に換算してみたら、なんと2800円。
なんだ、体よく、随分ぼられていたのでした。
手に入れたCDは帰国後全部iPodに入れてしまいました。
今では、グレン・グールドを初めとするクラシックよりも、
ビル・エバンスを初めとするジャズよりも、
中国の音楽をよく聴くのですから、
結果的には安い買い物をしたと言えそうですね。

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    [撮影メモ]
     吉田寮の銀杏はちょうど落葉の季節。
     落ち葉に埋まって、さまざまの廃物。
     上の3枚は例の飛びこみ自殺型撮影法又は俯瞰で撮りました。
     3枚目は板の台の光景です。
     底部に写っているのは、実は私の脚なのです。
by Hologon158 | 2008-11-03 09:24 | ホロゴンデイ | Comments(2)

38.6ホロゴンデイ16「2005年12月3日の京大界隈」6 吉田寮というのは、なかなかに有名な学生寮のようです


私は京大出身ではないので、よく知りませんが、
吉田寮というのは、なかなかに有名な学生寮のようです。
インターネットで見ますと、その存続、建て替えを巡っていざこざも絶えないようです。
でも、そんなことは抜きにして、なかなかによろしいのです。
なにがって?
つまり、フォトジェニック!
簡単に言えば、歴史豊かなおんぼろ建物というところでしょうか?
今は女子学生も受け入れているようですが、もともとは男子の寄宿舎。
学生、とくに男子学生とくると、寮のおんぼろ化はさらに加速されたはず。
中には入れないので、外部だけを撮影させていただきましたが、
外部がこうなら、内部は?
そう考えるだけで、ちょっと怖気をふるう感じがあります。
でも、現代の学生は大変に清潔好きで、
案外プライベート空間は整頓されているかも?
まずは、エントランスから見ていただきましょう。

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by Hologon158 | 2008-11-03 00:02 | ホロゴンデイ | Comments(0)