わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2009年 02月 26日 ( 3 )

52.31ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」31 パキスタンの写真、ただの旅行写真ですよ


私は、基本的に、ホロゴン専科なのですが、
私の友人たちからあまり評判がよくないのです。
ホロゴン以前の写真に比べて退化した、これが一致した意見なのです。
その基本的な例証の一つがこのパキスタンの写真なのです。
つい昨夜も、友人から電話で言われました、
「パキスタンの写真の方が、今の写真よりずっといいですよ」
でも、これにはいくつか誤解があります。
まず、第1に、私は、今、写真を作品として作っていないのです。
先日も、以前の写真の仲間と弘法市で出会ったことを書きましたが、
私が「近ごろは、もう写真のど素人として楽しむだけにしています」と言いますと、
その方、「それがアマチュアじゃないの!」
でも、私は知っています、たいていのアマチュア写真家は、
表面はともかく、心の中ではしっかり自負しているものです、
「自分はアマだけど、写真の才能にかけてはプロに優る、立派な写真家だ!」
私は、だから、アマチュアとも考えていないのです。
その理由は幾度も書きました、
一番基本的な理由は、構図なしで、目の前のもの全部を撮っていること。
すべてをレンズに託して、作為的な創造行為は一切しないことです。
だから、自分の作品だというつもりもありません。
このブログは、写真ストックを兼ねて、私の遊びでしていることで、
写真ブログとして、写真を作品として掲載しているのではないのです。
もちろんやるからには楽しまなくちゃということで、
写真を選択し、ときには写真についての注釈も付けてアップしています。
写真作品を発表していると誤解される向きもあるかも知れません。
その点、誤解なきように、よろしくお願いします。
次に、第2に、このパキスタンの写真たち、ただの旅行写真です。
ちょっと腕の立つアマチュアだったら、私の写真の何倍も素晴らしい作品をサクサクとお撮りになるでしょう。
私は、けっして「井の中の蛙」でも「お山の大将」でもありません。
自分の写真の腕がどのくらいか、知っています。
だから、本シリーズに限らず、決してお間違えのないようにお願いします、
私は、決して「よい写真だから、見てね」というつもりはないのですから。

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by Hologon158 | 2009-02-26 22:25 | ホロゴン外傳 | Comments(5)

52.30ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」30 「小島一郎写真集成」が我が家にやってきた!


日経新聞で、青森の写真家、小島一郎(1924-1964)を知りました。
青森県立美術館の学芸員高橋しげみさんがどうやらこの写真家を再発見したようです。
青森のミレーとして、そのあたりの消息を書いています。
もっか、回顧展「小島一郎 北を撮る」を開催中とのこと。
新聞に掲載された写真があまりにも見事だったので、
インターネットで美術館をチェックしてみました。
回顧展の作品が数枚掲載されており、そのすべてが見事。
でも、青森まで行くのは無理。
早速アマゾンで検索してみますと、嬉しいですね、
ちゃんと同美術館監修で「小島一郎写真集成」(インスクリプト刊行)が発売されているではありませんか?
昨日注文して、もう今日帰宅すると、届いていました。
ほんとに便利な世の中になったものです。
梱包を解くと、とても上品な造本の写真集が出現しました。
セピア調色風のシックなプリント。
いい!
気に入りました。
内容については、また詳しく書きます。
ますます写真展に行けないことが残念。
3月8日までなのです。
近くの方、是非ご覧下さい。
写真集、3800円もしますが、
今、も一度、パラパラとめくってみて、ちょっと興奮しました。
この人、芸術家です!
ほんとに、青森のミレーだ!

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by Hologon158 | 2009-02-26 19:14 | ホロゴン外傳 | Comments(0)

52.29ホロゴン外傳7「1989年8月パキスタン」29 こんなものを見て、感動したんじゃない!


top-to-toeさんのブログ、素敵な文章と、
それにふさわしい特有のフレーバーの写真たちが並ぶ、
大変に完成度の高いブログですね。
私のような弱小不人気ブログとは段違いの人気ブログ。
このブログで、銀塩カメラは残るかという論議を拝見しました。
(http://toptotoe.exblog.jp/)
圧倒的に、銀塩は残る、必要だというご意見で、心強い思いをしました。
でも、私にとって、議論の余地はまったくありません。
ディジタルカメラには、
ホロゴンウルトラワイドもタンバール90mmF2.2もない!
少なくとも、ライカレンズはM8で使えるじゃないかとおっしゃる方がおいででしょう。
でも、焦点距離が変わってしまうのはご免です。
それに、どんなにディジタルカメラが発展しても、
ホロゴン15mmF8の味わいに取って代われるものは出現しないでしょう。
それに、私は、数年たつとジャンクものに成りはててしまうようなメカで、
自分の体験を写真にしたいとは思いません。
私にとって、写真は結果ではなく、プロセス。
心から愛する道具を手に、路地裏を歩き、心が動けば、写真を撮る、
心に映ったままの情景を!
肉眼よりも遙かに精密に撮れてしまうような写真はごめんです。
ぼくは、こんなものを見て、感動したんじゃない!
ぼくの見たのは、これじゃない!
そう感じるような写真が、私になんの意味があるでしょう。
凄い写真を撮りたい、
人がびっくりするような写真を撮りたい、
写真家と言われるような作品を作りたい、
そんなことは、私はまったく思わないのです。
私のこころを揺さぶった君を、やさしく写真に包み込みたい!
ディジタルカメラの眼を奪うばかりの精細描写と、
華麗そのものの色彩は、私の心とはなんの関係もないのです。
だから、私の願いはただ一つ、
とにかく世界のどこかの会社で銀塩フィルムを作り続けてほしい!
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[後書き]
フンザの家は平屋根です。
どういう状況で、この少年を撮ったか、私は記憶していません。
不思議なことに、1枚目では、少年が私を見下ろし、
2枚目では、私が少年を見下ろしています。
運命の逆転ですね。
by Hologon158 | 2009-02-26 00:06 | ホロゴン外傳 | Comments(2)