わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2010年 03月 03日 ( 4 )

140.24 ホロゴンデイ42「2010年1月23日近江長浜しっとり雨に濡れ」24 ありがと、太郎さん!

岡本太郎さんって、私のような人間のためにとても嬉しい言葉を贈ってくれます。
まあ、ちょっと聞いてください、

     自分の好きな音を勝手に出す
     出したい音を出したらいい

     まっさらな目をもて!
     そして目的を捨てろ!

     なんでもいいから、まずやってみる
     それだけなんだよ

     評価されるなんていっさい必要なし!
     音が好きならば、音になっていないといわれようと、音を出す
     これが前提だな

     音感がいいとか悪いとか、そんなことはどうでもいい
     大体、画才があるやつにロクな絵描きはいなんだから
     センスなんかに頼るから駄目なんだ

     苦労した作品より、ひとりでにどんどん
     進んでしまったもののほうが、いつでもいい

     下手なほうがいいんだ
     笑い出すほど不器用だったら、
     それはかえって楽しいじゃないか

     人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな
     むしろ認められないことを前提として、
     自分を猛烈につき出すんだ

もちろん私は芸術をしようなんて思っていない。
自分がなにか人にアピールしたいものがあるから、写真しているんじゃない。
ただ、ホロゴンに頼り切って写真を楽しんでいるだけです。
撮り方も、超接近水平垂直撮影法だけで、写真はみんな日の丸構図。
バリエーションも独創性もなにもない。
人を驚嘆させるような、超越的な美なんて、薬にしたくたってない。
ただ、よごれたリアリティとの出会いの記録だけ。
好き勝手な音をだすだけで、評価も目的もなにも期待していません。
写真になっていないと無視されるばかりですが、
それでも、好き勝手に写真を撮って、こうして好き勝手にブログに。
センスなどないので、頼ったことなどありません。
第一、こんな風に撮れるという風に予測して撮ったことがない。
なぜか?
そんな予測など不可能だからです。
ただ、アバウトな方向にアバウトにホロゴンを向けてアバウトに撮る。
そんないわば投げやり、捨て鉢の撮り方が自分に似合っている、
そう悟り、そのまま14年半続けてこられたのは、
ほんとに、私にその撮り方が似合っていたのです。
この無責任さを責任をもって追及しつつあるわけです。
その結果は、まるで混沌。
でも、私は楽しんでいるのです。

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by Hologon158 | 2010-03-03 21:55 | ホロゴンデイ | Comments(0)

140.23 ホロゴンデイ42「2010年1月23日近江長浜しっとり雨に濡れ」23 写真の演歌かも?

こうしてブログをやっている内に、分かってきたこと、それは、
自分がごった煮人間であること。
人生、いきあたりばったり、出たとこ勝負。
突然、演歌に目覚めたっていうのも、
私に珍しい脱線ではなくて、
もともと私が脱線だらけで生きてきたから。
音楽も脱線なら、ホロゴン写真はもっと脱線!
通常、カメラマンなら、ストリートを歩いても、鋭い眼を光らせて、
フォトジェニックな光景を探しているものです。
ところが、私の場合、そんなことは一切しない。
鋭くない眼を光らせず、
道の片隅にひっそり隠れてくすぶっているやつらと目が合うのを待っている。
見つけるというより、見つけてもらう、という感じでしょうか?
どんなものを撮りたいという心づもりはまったくありません。
今日、どんなものに出会うか、予測など一切いたしません。
予測などできないからです。
何に出会おうとも、たじろがずに、ホロゴンで受け止めたい、
ただそれだけの気持ちで歩きます。
    犬も歩けば棒にあたる。
    ホロゴン歩けばロボグラフィにあたる。
ひょっとすれば、ホロゴン写真って、写真の演歌かも知れません。

    よたっていて、どこへ行くとも知れず、
    人から見向きもされないまま、
    一人ひっそりと人生を回顧している...

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by Hologon158 | 2010-03-03 20:04 | ホロゴンデイ | Comments(0)

140.22 ホロゴンデイ42「2010年1月23日近江長浜しっとり雨に濡れ」22 腹の底からドスッと!

YouTubeなんかで、日本のドラマの一部を見かけることがあります。
どんな場合でも、俳優たちの言葉遣いの不自然さにあきれてしまいます。
普段、そんなしゃべり方しないじゃないの?
そう言いたくなるような、ぎこちない学芸会風芝居。
そして、一番つまらないのは、口先だけのせりふであること。
腹の底からせせり出すように、語ってほしいものです。
それがない。
おかげで、ほんの一部の名優たちが浮いてしまっている。
昔はよかった。こんな風に言いますと、
なんだか自分が年寄りのお説教しているみたいでいやなのですが、
小津や黒澤の古い映画では、登場人物たちがちゃんと生きています。
韓流ドラマを観たときにただちに感じたことはこれでした。
韓国では、日本の昔のドラマの精神がまだ生きている。
ほんの一部の例外をのぞき、登場人物は主役からわき役まで、
腹の底から、堂々たる生活の言葉を吐き出します。
2、3歳の幼児まで、ほんとに自然に泣き笑い、
大人と対峙して一歩も引かずに、演技と思えない、迫真の振る舞い。
恐れ入ります。
韓国語の発声方法も助けになっている感じがします。
強弱があり、腹式呼吸で、まるでシェークスピア俳優のように発声します。
前にしっかりとせり出してきて、迫力があります。
まるで音楽のように膨らみと丸みがあります。
ケイウンスクさんやキムヨンジャさんのように、
日本に来て日本の歌を歌う韓国人の歌もまったく同様です。
腹が据わっている。
どしょう骨がしっかりと通っている。
強弱がしっかりと出て、ダイナミックレンジがとても広大なのです。
森昌子さんも「釜山港に帰れ」を歌っています。
まことに美しい歌声で、ほれぼれするほどによく声が通っています。
そこまではいいのです。
でも、一つ一つのパッセージに、人の心にぐいぐいと食い込んでくる、
恨み、怨み、悲しみ、苦しみ、悔恨が聞こえてこない。
上品なきれいごとに終わってしまいます。
ケイウンスクさんやキムヨンジャさんの歌には血と汗が、大地の泥が感じられます。
どうすれば、このギャップを埋められるか?
埋めるべきものは、演技ではなく、人生そのもののようです。
とても難しい課題ですね。

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by Hologon158 | 2010-03-03 18:35 | ホロゴンデイ | Comments(0)

140.21 ホロゴンデイ42「2010年1月23日近江長浜しっとり雨に濡れ」21 私は一体どこへ?

私は、高校生のときから今までクラシック音楽を愛する人間でした。
バッハとモーツァルトを愛し、
グレン・グールド、マリア・カラス、ジュセッペ・ディ・ステファノを愛し、
近頃は、千住真理子を愛し...
そんな人間が、二胡と揚琴を中心とする中国音楽にはまりこみ、
次ぎに、ソ・ヒヤンを初めとする韓国の歌手たちにはまりこみ、と、
クラシックを依然として激しく愛することはやめないながら、
これまで考えもしなかったジャンルにずぶずぶとはまりこんでしまいました。
でも、これだけは考えもしなかった、そんなジャンル、歌謡曲に目覚め、
山口百恵を発見し、
そして、どうなったと思いますか?
まったく夢にも想像できなかったジャンルに、
私の心をどうしようもなくざわめかせる一人の歌手にぶつかってしまったのです。

     なんと、演歌!

大阪の友人がびっくりして、言うでしょうね、
     「えっ、エ・ン・カ? 一体どうなってんや?
      そんなんで、ええーんか?」
そして、その歌手とは?

     桂銀淑

三日前までは、そんな歌手がこの地球上に居ることをまったく知らなかった!
(それほどに、私は歌謡曲、演歌の世界とは無縁だったのです)
ちょっと調べてみると、なんと覚醒剤で有罪となり、
2008年、韓国に強制送還の寸前に、自分で帰国してしまった、
というのですから、遅れてきたファンもいいところですね。
ウィキペディアを見ますと、先月、韓国で歌手活動を再開したとのことです。
どうやら大変な人気歌手だったようですね。
それも当然!
この人のハスキーな歌声には、独特のペーソスと哀感があって、
もう得も言われぬ魅力に溢れている!
演歌なんて、北島三郎が「ヘイヘイホー」なんて歌っても、どこがいいんだ?
あまりにも安っぽすぎて、聞いちゃおれない!
そんな風に思っていた人間が、
突如、桂銀淑という歌手に燃え上がる!
なんにでも、直ぐに燃え上がる人間なので、不思議はないと言えば不思議がないですが、
でも、やっぱり不思議!
自分でも、あっけにとられています。
私に火を付けたのは、「釜山港に帰れ」
日本語の歌詞はこうです、

       椿咲く春なのに 貴方は帰らない
       たたずむ釜山港に 涙の雨が降る
       あついその胸に 顔うずめて
       もいちど幸せ 噛みしめたいのよ
       トラワヨ プサンハンエ
       逢いたい 貴方

歌詞は月並みですが、なんとも言えないスピード感と哀愁がたまらない!
You Tubeに幾人もの名歌手の同曲が入っています。
幾度も聞き比べてみたのですが、桂銀淑の歌が一番心に沁みるのです。
そこで、他の曲も聴いてみました。
       「別離(ウピョル)」、これもいい!
       あれもいい!
       みんないい!
というわけで、底なしの沼にずぶずぶずぶ...
アマゾンで、早速2枚CDを注文しました。
さて、今から一週間後、iPodで何を聞こうかな?

       バッハの無伴奏チェロ組曲を聴き、
       モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」にうっとりし、
       二胡の大演奏家閔惠芬さんに酔いしれ、
       韓流ドラマ「冬のソナタ」のサウンドトラックで心をいやし、
       そして、それから、
       そうだ、百恵ちゃんを聞きましょ!
       次は、そうだ、桂銀淑さんだ!

一体、どうなってゆくのでしょう、私は?

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by Hologon158 | 2010-03-03 00:23 | ホロゴンデイ | Comments(0)