わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2010年 03月 20日 ( 2 )

143.40 ホロゴンデイ43「2009年11月7日天下茶屋とはまた壮大な名で」40 先生自身の絵にされて

画家香月泰男は昭和6年東京美術学校(現東京芸大)に入学します。
藤島武二に師事しますが、
面白いことに、在校中、ついに一度も絵を見せなかったというのです。
逃げ遅れて先生につかまったら最後、その絵は否応なしにぶちこして、
先生自身の絵にされてしまうからなのです。
強烈な個性を持った画家は教師に向かない典型例だったのでしょうか?
それとも意識的に教育目的からそうしていたのでしょうか?
画家は、それこそ心を削り身体を削って、技法、画法を創案します。
その技法、画法は心と体の一部になってしまっています。
ですから、藤島に、「学生たち一人一人の個性を伸ばしてあげなきゃ」と言っても、
キョトンといぶかしげな顔を浮かべるだけだったかも知れません、
そして、こう言ったでしょう、
「だから、私は最高の描き方を伝授しようとしているのだよ」
私が写真を教えてもらった写真家田島謹之助さんは違いました。
「こうじゃないよ、これはおかしいよ。」ただそれだけ。
どうであるべきかはけっして言わない。
自分の撮り方を最高として押しつけたり、教えたりすることはありませんでした。
こんな風に嘆かれたことがありました、
「あんた、これまで教えた中で一番出来が悪いね。
普通は、あっち押さえ、こっち押さえして、出て行って欲しい出口だけ残す。
すると、ちゃんとその出口から出て行ってくれる。
ところが、あんたは、いつまで立っても、中でグルグルグルグル」
その理由は、当時も今も変わっていなかったから、ということでしょう。
つまり、本気で写真を学んでいなかった、
本気でよい写真を撮りたいと志し、研究し、苦闘しはしなかったのです。
ですから、今でも、私は低レベルでグルグルグルグル....

c0168172_0114894.jpg
c0168172_0115621.jpg
c0168172_012792.jpg
c0168172_0121424.jpg
c0168172_0122114.jpg
c0168172_0122520.jpg
c0168172_0123314.jpg

by Hologon158 | 2010-03-20 22:21 | ホロゴンデイ | Comments(0)

143.39 ホロゴンデイ43「2009年11月7日天下茶屋とはまた壮大な名で」39 写真も、継続は力なり

どんな技芸でもそうですが、
常に進歩するとは限りませんね。
むしろ一進一退というのがよい方で、
下手をすると、退歩につぐ退歩ということだってあります。
一番困るのは、自分ではその区別がつかない。
私の場合は、しかし、例外です。
極めて初歩的な撮り方のところに、低値安定を狙って落ち着きました。
カメラを水平垂直に構えて、最接近して、ノーファインダーで撮る!
誰だってできます。
しかも、誰も同じ結果となります。
たとえば、一定の写真歴のある方に、ホロゴンを貸して、
この撮り方を教えて、これだけで撮ってみてください、
こう指定して、一日撮ってもらいましょう。
そうすると、あーら不思議と言うより、ほーらあったりまえ、
15年弱撮り続けてきた私とまったく同じ写真が続々撮れることでしょう。
そんな撮り方で、月数十本を撮り続けてきたわけで、
それでどんなものが撮れたって、ぜんぶ「良い子良い子」しちゃう。
なんの努力もいらない、気楽そのものの境地に遊んでいるわけです。
当然、進歩などそっちのけのど素人状態。
かなり前、松阪慶子のピンポンの映画を観たことがあります。
どんなに下手でもよいから、対戦者同士がラリーを続ける、
この競争をするのです。
そして、言うのです、
    「継続は力なり」
相手の気持ちも分かって、息があっていて、辛抱強く、ただ打ち続ける。
私のやっていることは、ちょっとこれに似ています。
たいていの方は、私の写真を見て、不思議な顔をします、
    「どこが面白いの?」
たいていの方からは、いかなるコメントもかえってこない。
コメントしようがないからです。
その点は、ブログでもまったく同様の現象。
    「まあ、勝手にやってたら?」
このあたりも、継続ピンポンそっくりですね。
松阪慶子はこのピンポンで生きる意欲、家族への愛を取り戻します。
私も、ホロゴンと付き合えたから、
すべての欲を捨てて、自分の人生を楽しめるようになったのかも?
僕は松阪慶子なんですね。
    (このあたり、ちょっと違うかな?)

c0168172_22522265.jpg
c0168172_22522444.jpg
c0168172_22523221.jpg
c0168172_22524516.jpg
c0168172_22525497.jpg
c0168172_2253544.jpg
c0168172_2253883.jpg

by Hologon158 | 2010-03-20 00:03 | Comments(0)