わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2010年 04月 19日 ( 3 )

147.28 ホロゴントラベル1「2010年3月13日清正築城の熊本城の膝元で」28 ボケは写真でも無用!

人口の35パーセントが60歳以上という日本、
書店に入りますと、ボケ防止に関連する書籍がますます増えていることに気づきます。
車で走ると、介護関係の家、老人ホーム、葬儀関係施設が
雨後の竹の子のように増えているのと同様です。
土曜日ご一緒した畏友のRAさんは76歳ですが、ボケとは無関係。
でも、会った途端にギョッとしてしまいました。
   ちょっと出っ歯のがっしりとした顔の人物なのに、
   ひょろりとして力ない表情の瓜実顔ではありませんか!
   話を聞いてわかりました。
   前歯2本がやられてしまい、抜いたばかりなのです。
   ですから、一時的だろうと思いますが、ちょっと出っ歯という特徴が消えていたのです。
   ただそれだけで、わずか1ヶ月見ない間に老いたんじゃないかと思ってしまったのです。
話してみると、もういつものRAさんに戻って、一安心。
でも、そのとき感じたのは、私たちは、全世界のすべての人間としっかりと腕を組んで、
老いと死に向かって行進をしているというイメージでした。
   死ぬのはよろしい。
   いつまでも生かされる方が怖い。
   自分自身についてだけ言えることですが、
   やりたいことができなくなったら、死ぬのが一番よいのです。
   でも、ボケてたまるか!
私は、ボケ防止のための勉強などするつもりはありません。
ひたすらやりたいことを一日中休みなくやり続けるだけ。
そのために、体だけは鍛え、動かし、歩き続ける。
私は、どちらかと言うと、身軽に新しいことに挑戦するという性格ではありません。
やると決めたことは徹底的にやりたい。
今やっているのは実に単純、シンプルです。
   朝目覚めたとたんに、瞬時に覚醒して、
    10分間ストレッチをして、頭を含めて全身に血を循環させる。
   ブログの文章を書き続けて、頭を働かせる。
   揚琴を毎日幾時間もやり続けて、頭と体を使う。
   仕事の日は猛烈に仕事をする。
   くときは、猛スピードで歩く。
   昼寝はしないで、はてしなく仕事を変えながら、一日中何かをする。
   やることを変えるときは、スパッと変える。
   午前2時就寝のときは、スパッと眠りにつく!
   朝目覚めたとたんに、瞬時に覚醒して....
      (おっと、振り出しに戻りました)
あなたは、憐憫のほほえみを浮かべながら考えるでしょうね、
   かわいそうに、
   社会に貢献したり、なにか人に重要な貢献をする、有意義な仕事もしないで、
   クルクル弾み車を回し続ける、コマネズミの人生じゃないか?
そのとおり!
よくぞ、おっしゃっていただいた。
明日から、Kurugon158と改名しますか?

c0168172_22391560.jpg
c0168172_22392576.jpg
c0168172_22393214.jpg
c0168172_22394119.jpg

by Hologon158 | 2010-04-19 22:42 | ホロゴントラベル | Comments(0)

147.27 ホロゴントラベル1「2010年3月13日清正築城の熊本城の膝元で」27 怨念の眼差しと言えば

黒木メイサさんのかなり強い眼差しを見て、
原節子さんを思い出しました。
おそらく日本女性として、もっとも強烈な眼差しを持っていた人。
その眼差しこそ、
小津安二郎が自作のヒロインにふさわしいと考えた理由の一つだった。
私はそう信じています。
その眼差しがもっとも生きたシーンは、
「晩春」のお能のシーンではないでしょうか?
父(笠智衆)と子(原節子)の二人暮らし。
父は、娘が父を気遣うあまり婚期を失しようとしていることに気づきます。
そればかりでなく、娘が父を強烈に愛するあまり、
他の男性を受け入れる余地がなくなりそうであることにも気づきます。
そこで、いかにも自分が再婚を考えていて、
娘が邪魔であるかのような素振りを見せることにします。
お能のシーンは、そんな見せかけのお見合いの場。

   娘は、どうやら少し離れた席に座る凜とした気配の女性がお相手と気づきます。
   その女性を演じた三宅邦子がもうめったやたらに美しいのです。
   娘は、その女性を見、父を見とくり返すうちに、
   次第に嫉妬と怨念の情を募らせ始めます。
   長丁場のシーン、聞こえるのはお能のサウンドだけの、セリフなしの沈黙劇。
   まるでラベルのボレロのような、反復の芸術。
   原節子の眼差しと表情は女性を見、父を見、下を向きとくり返すうちに、
   おそろしいまでの情念の高まりを見せてゆくのです。

晩春には、そんな原節子の怨念の表情シーンが随所にあって、
とりわけ、下を向いた顔を少し上げて見上げるときの美しさ、
こみ上げてくる情念の葛藤のドラマは、空前絶後と言いたい位。
小津安二郎にとって、原節子は絶対でした。
小津が映画史上屈指の監督として歴史に名を刻めた決め手となった人なのです。
他にもいくつも出演していますが、私にとっては、
   小津作品の頂点は「東京物語」「晩春」「麦秋」の3作。
その全作品のヒロインとなることによって、彼女もまた伝説となりました。

思うのですが、
小津作品を愛好する海外のファンたちは、
ひょっとすると、原節子を日本人女性の典型と考えるのではないか、ということです。
でも、そう考えて日本に来ると、がっかりするのでないでしょうか?
ドイツ人の血をひいているからではありません。
その人としての情感の深さと感情表現が異常なまでにダイナミックな人だからです。
マリア・カラスを見て、ギリシアの女性の典型と考え、
グレン・グールドを聴いて、ピアニストの典型と考えるようなもので、
原節子さんは「奇跡」の人なのですから。

c0168172_13484352.jpg
c0168172_13453154.jpg
c0168172_13453975.jpg
c0168172_13454645.jpg
c0168172_13455574.jpg

by Hologon158 | 2010-04-19 13:52 | ホロゴントラベル | Comments(0)

147.26 ホロゴントラベル1「2010年3月13日清正築城の熊本城の膝元で」26 器量よしが見つからない

今朝の日経の付録にとても美しい女性を見ました。
    黒木メイサさん。
今活躍中のタレントだそうです。
まさに八頭身美人で、切れの良い容貌、容姿に驚きました。
そこで、さっそくYou Tubeで検索してみました。
    印象がかなり違います。
まず、日経付録の写真はコンピューター処理で縦に伸ばされていました。
まっすぐ伸びた上腕部が猛烈に長いのですが、実際に普通の長さの方です。
インタビューを2つ見ました。
    ファンの方には申し訳ないですが、普通の女性でした。
そこで、リンカーンの言葉を思い出しました。

    ホワイトハウスに職を得たいという人と面接をした後、
    こんな風に言ったそうですね、
    「あの人は駄目だよ。
    人間、40を過ぎたら、自分の顔に責任をもたなくては」

彼が言ったことは、単に顔つきの問題ではなかったのです。
よそ行きの表情を作った外貌は、日経付録のようなものです。
でも、口を開いてなにかを語り始めると、よそ行きの表情は全部崩れます。
その人の生き方、人間性、能力、心映え、個性がぼろぼろと転げ出てくる。
「器量よし」という言葉があります。
    ほんとうの美人は、たんなる外貌の美しさではなく、
    心映えと性格のよさ、つまり、人間の器量を感じさせる美人なのです。
日本のかつての大女優たちには、
言葉を出すとさらに美しさを感じさせる器量よしがいました。
現代の女優さんたちにそのような器量よしがなかなか見つからない。
外貌はとても美しいのですが、互いに区別がつかないのです。
私が歳をとったせいで、ただ単に共感できるものがないからでしょうか?
男性ももちろん同様。
政治家たちの顔を思い出してください。
いい面構えをしている人、いますか?

    ちょっと寂しいですね。

c0168172_10462540.jpg
c0168172_10463389.jpg
c0168172_10464063.jpg
c0168172_10464816.jpg

by Hologon158 | 2010-04-19 10:49 | ホロゴントラベル | Comments(0)