わが友ホロゴン・わが夢タンバール

2017年 10月 26日 ( 1 )

708.03 ホロゴン外傅214「2017年9月3日プラナー50㎜F2が奈良で輝く」3 ウルフ将軍


リデル・ハート「世界史の名将たち」(原書房刊)
また読んでいます。

サー・バジル・ヘンリー・リデル=ハート(1895-1970)
20世紀屈指の戦史家、戦略論の大家ですが、
彼がまだ32歳の頃、つまり第二次世界大戦前に書いたものです。
自ら戦場を疾駆して戦った名将たちの戦略、行動が主題。
この名将たちのしんがりを務めたのが、
ジェームズ・ウルフ(1727-1759)
イギリスの若き少将として、カナダでフランス軍を奇襲作戦で破り、
北アメリカ大陸でのイギリスの優位を確立し、
そのおかげで、アメリカ合衆国の建国への流れを創ったという、
若くして歴史に大きな影響を及ぼす壮挙を果たした人物。

そのウルフがまだ25歳のときにこんな文章を書いているのです。

  「毎年のこと、冬が過ぎ去ってゆき、同様にわれわれも年齢を重ね、
  一生も過ぎてゆく。
  人間としては一生を何処で送るか、いかなる地位につくか、
  あるいは偉大な人物に鳴るか、相当な人物になるか、
  ということは問題ではなく、
  自己の生き方に気を付ける心がけを持つことが最も大切である。
  本日、私は25歳に達したが、
  これまでの25年間は何と言うこともなく過ごしてきた。
  しかし、人間は油断し、かつ不用意なときに突然、
  一瞬でも自己の生き方に注意を払うことがあるが、
  これは有益なことである。
  このような考えをめぐらす回数が多くなればなるほど、
  死に対する恐怖も少なくなってゆく。
  万物寂として声なき深夜こそは、
  人々は自らが真に何者であるか、
  また、真にいかなる者であるべきか、
  すなわち、どれほど期待されているのに対して、   
  いかに実行できたことが少ないかを反省することができる
  ひとときであることは、自らの理性によって考えれば、
  おのずと明らかである。
  この瞑想のための短いひとときこそは、
  われわれの全生涯のうちで最も充実した時間である。」

リデル・ハートはこのような思いを凝らすことで、
後年の大業を見事に完遂する精神性を培った、とするのですが、
ウルフの言葉は、私たち誰もが人生に深く思いをいたすときに、
感じること、あるいは感じるべきことのように思われます。

ウルフは自分が成し遂げた仕事の大きさは自覚していたけど、
その仕事が後年どのような歴史への道を開いたかということは、
事業後すぐに没したまま、知るよしもなかったことでした。
でも、この文章には、自分が夭折することを予期していたような、
切実な想いがこめられているような感じがしませんか?

でも、私たち誰もが同じ状況にあります。
自分がなにを今なにをしているか、
それが今の自分にどんな意味があるかは知ることができますが、
自分のしたことが、さらにこれからどのような可能性を開き、
どのような可能性を閉ざしたか、ということは暗黒のまま。

でも、一つ言えることは、
知ることのできないことに思い煩うことなく、
今、すべきことを思う存分し遂げる、
そんな人生を積みかさねていきたいものです。

えっ、あんた、もう退職の身じゃないの?
そう尋ねる方もおいででしょう。
でも、その方は考え違いしています。
私たちだって社会の一員です。
社会からは退職していません。

因果関係の波はどんな社会の片隅からでも始まります。
一番身近で言えば、社会を成立させる最小単位の家族に、
あなたはさまざまな影響を及ぼすことができます。
そして、どんな微弱であっても、その動きは、社会へ、
大げさに言えば、宇宙全体へ、因果関係の波を及ぼすのです。
それを忘れないでおきましょう。

どんな年齢になっても、どんな境遇になっても、
私たちは社会の一員、地球の一員、宇宙の一員、
それも一人一人重要な一員なのです。





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by hologon158 | 2017-10-26 21:21 | Comments(0)